困った「急な出費」の第1位は家電の故障。主要な家電の平均寿命と貯めておくべき費用の目安

配信日: 2023.08.04 更新日: 2024.10.10

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困った「急な出費」の第1位は家電の故障。主要な家電の平均寿命と貯めておくべき費用の目安
結婚や出産、マイホーム購入など、ライフイベントで必要な支出に備えて、日頃から貯蓄を意識している人も少なくないでしょう。マネープランを立てる際、マイホーム購入費や教育費などが注目されますが、見落とされがちなのが「家電の買い替え費用」です。
 
今回は、家電が故障した際、急な出費に困らないように、主な家電の平均寿命や金額の相場を説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「家電の故障」による予想外の出費!主要家電は何年で買い替える?

株式会社ビズヒッツによる「急な出費で困ったことに関する意識調査」において、1位に選ばれたのは「家電の故障」です。
 
冷蔵庫や洗濯機など、毎日使う家電が壊れてしまった場合、早急に修理したり買い替えたりする必要があります。しかし、買い直すとなると、決して安い価格ではなく、予想外の出費に困る人も多いでしょう。
 
主な家電の平均寿命は次のとおりです。
 

「主要耐久消費財の平均使用年数」2人以上の世帯の場合)

ルームエアコン 13.2年
電気冷蔵庫 12.9年
電気洗濯機 10.2年
カラーテレビ 10.0年
光ディスクプレーヤー・レコーダー 8.7年
ビデオカメラ 8.3年
電気掃除機 7.2年
パソコン 6.8年
デジタルカメラ 6.2年
携帯電話 4.3年

特に生活必需品のエアコンや冷蔵庫、洗濯機などの平均使用年数は約10〜13年です。就職などで新生活がスタートする際にまとめて購入した家電は、これらの年数で買い替えのタイミングがくるかもしれません。
 

貯めておきたい金額の目安と調達方法

家電を買い替える際、購入費用だけでなく処分費用なども生じる場合があります。突然の出費に困らないために、どの程度、準備しておくべきなのでしょうか。ここで、備えておくべき金額の相場と費用の調達方法を紹介します。
 

準備しておきたい家電用貯金

使用年数が10〜13年の大型家電に関して、平均購入価格は以下のとおりです。

【大型家電の平均購入価格】

ルームエアコン 23万6000円
電気冷蔵庫 13万6000円
電気洗濯機 9万3000円

万が一、エアコン・冷蔵庫・洗濯機を同時期に買い替えることになった場合、約50万円弱がかかる可能性もあります。
 

費用の調達方法

「急な出費で困ったことに関する意識調査」によると、費用に困った場合、次のように対処したとの回答が得られました。

【急な出費への対処方法】

家族に借りた 33.8%
貯蓄を取り崩した 31.2%
クレジットカードを使った 6.8%
カードローン・消費者金融で借りた 6.8%
友達・恋人に借りた 3.4%
節約した 3.4%
キャッシングで借りた 2.8%

カードローンなども手段のひとつですが、金利が生じるため、実際の購入金額より負担は大きくなります。
 
そこで、これらの出費をあらかじめ予算化し、準備した場合、仮に月々4000円〜5000円ほど積み立てていけば、10年で50万円を無理なく用意できます。計画的に備えておけば、急な出費にも焦らず対応できるでしょう。
 

まとめ

マネープランを立てるうえで見落としがちなのが「家電の買い替え費用」です。大型家電の場合、10〜13年は使用できますが、同時期に買い替えることになった場合、まとまった費用が必要になります。
 
急な出費に困ったとき、家族などに頼る人も少なくありません。しかし、毎月少しずつ貯めておけば無理なく対応できるため、「家電用貯金」を計画的に準備しておきましょう。
 

出典

株式会社ビズヒッツ「【急な出費で困ったことランキング】500人アンケート調査」
内閣府「消費動向調査」(p.9.14.15)
住宅金融支援公庫
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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