寒い日に床暖房を8時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月の電気代・ガス代はいくらになりますか?
配信日: 2023.11.02 更新日: 2024.10.10
床暖房はおもに、「電気式」と「温水式」の2種類があります。今回は、それぞれの床暖房にかかる電気代とガス代を比較しました。一日中つけっぱなしにすると、どれだけの光熱費がかかるのかを見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「電気式床暖房」と「温水式床暖房」の違い
「電気式床暖房」と「温水式床暖房」では、使用するエネルギーや特徴が異なります。
「電気式床暖房」は、フローリングなどの床材の下に電気ヒーターを敷いて、電気の力で発熱させるものです。「蓄熱式」「電熱線式」「PTCヒーター式」の3タイプに分けられます。
対して「温水式床暖房」は、床材の下にパイプを入れて、その中に温水を循環させて温めるものです。温水を作る方法は、ヒートポンプ(電気・大気熱)・ガス・灯油などがあり、製品によって異なります。
それぞれ導入コストやランニングコストが変わるため、自分たちのライフスタイルや予算に合わせて選択しましょう。
【タイプ別】床暖房にかかるコスト
この章では、床暖房にかかるコスト(月額のランニングコスト)をタイプ別にまとめました。今回は、電気とガスを使用する製品で検証します(灯油を使用するものは除外)。
表1
電気代(月額) | ガス代(月額) | ||
---|---|---|---|
電気式床暖房 | PTCヒーター式 ※10畳間・床温約30度 |
約7800~8400円 | - |
温水式床暖房 | ヒートポンプ式 ※10畳間・床温約30度 |
約4500円 | - |
ガス温水式 ※1日8時間使用・14畳間 |
- | 約5520円 |
※参考サイトをもとに筆者作成
外気温・室温や、床暖房の畳数などの試算条件に多少違いがあるため、正確なコストの比較ではありませんが、目安として参考にしてください。
一般的には、電気式床暖房が最も電気代が高いといわれています。使用する環境や、光熱費の契約プランによっても、毎月のランニングコストには差があるでしょう。
床暖房の電気代・ガス代を抑える方法
床暖房にかかるコストを少しでも安く抑えるには、以下の方法を試してみましょう。
●こまめにオン・オフをしない
●カーペットやラグを床に敷かない
●省エネモードで設定する
●ほかの暖房器具と併用する
●厚手のカーテンなどで外の冷気を遮断する
床暖房は立ち上がりに大きな電力を消費します。そのため、こまめに電源を切るよりは、一日中つけっぱなしのほうが電気代やガス代を抑えられるでしょう。
また、床暖房には温度調節機能がついているため、部屋が暖かければ、消費する電力が少なくて済みます。厚手のカーテンや断熱シートを活用して、窓からの冷気の侵入を遮断することも有効です。
「電気式床暖房」が一番コストがかかる!使い方次第で賢く節約しよう
床暖房には電気式と温水式があり、電気式床暖房のほうがかかるコストが高いことが分かりました。使用環境や使い方によっても電気代やガス代は変わってきますので、今回ご紹介した方法を意識して、賢く節約しましょう。
さらに電力会社やガス会社によっては、床暖房を使用する場合にお得なプランを用意しているところもあります。床暖房の使用頻度が多いご家庭は、契約プランを見直してみましょう。
出典
パナソニック株式会社 床暖房システム:電気式床暖房
パナソニック株式会社 床暖房システム:温水式床暖房
東京ガス株式会社 ガス温水床暖房の活用方法|ガス温水床暖房
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー