更新日: 2023.11.14 家計の見直し

「オール電化」で二人暮らしの場合の電気代は、月約1万4000円!ここから費用を抑えるには?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「オール電化」で二人暮らしの場合の電気代は、月約1万4000円!ここから費用を抑えるには?
オール電化とは、自宅で使用するすべてのエネルギーを電気でまかなう仕組みのことです。屋内で火を利用することがないため、安全性の高さが期待できますが、近年の電気代高騰を受けて、オール電化にするかどうかを悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
 
今回は、二人暮らしでオール電化を採用した場合の電気代の目安を紹介するとともに、月々の費用を抑えるポイントもあわせて紹介します。
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【オール電化】二人暮らしの電気代を把握しよう

自宅をオール電化にするとガス代がかからず、基本料金を電気代に一本化できる魅力があります。しかし、近年の電気代の値上がりを受けて、自宅をオール電化にするかどうかを迷っている人も多いことでしょう。
 
ここでは、二人暮らしと仮定して、オール電化にした場合の月々の電気代を紹介します。
 

電気代はおよそ月1万3406円

関西電力が公表しているオール電化世帯人数別の電気代平均額によると、オール電化で二人暮らしだと電気代はおよそ月1万3406円です。
 
総務省統計局が発表している「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯における電気・ガス・他の光熱の費用が発生する一般住宅の合計光熱費は1万9317円のため、オール電化のほうが光熱費を抑えられると考えられます。
 

季節や地域によっては電気代が月10万超え

先述したように、平均光熱費は、一般住宅よりもオール電化のほうが抑えられることが分かりました。しかし、あくまでもこちらは平均の光熱費であり、地域や季節によっては電気代が急激に上昇する場合もあります。
 
例えば、北海道や東北などの寒冷地では、冬の電気代が月10万を超えることもあるようです。一般的に冬場は、水温や気温の影響により、どの地域でも電気代やガス代が上昇しやすい傾向があります。
 
夏場に、水温が20度前後の水道水を40度まで上昇させる場合と、冬場に、10度以下の水道水を40度に上昇させる場合とでは、必要な熱エネルギーが変わるためです。
 

オール電化の電気代を抑えるポイント

オール電化は、電気代の高騰の影響を大きく受けてしまうため、住宅の購入や引っ越しの際に、オール電化を採用するかどうかを悩むこともあるでしょう。しかし、ポイントを押さえれば、電気代を抑えることは可能です。今回紹介するコツを把握して、実践してみてはいかがでしょうか。
 

季節によって蓄熱暖房機や電気給湯器の設定を変える

気温や水温の変動があるため、季節によって蓄熱暖房機や電気給湯器の設定を変えることで、電気代の節約が可能です。例えば夏場の暑い時季は、お風呂やシャワーの温度をあまり高くすることはないでしょう。そのため、あらかじめ設定温度を低くしておくことで、電気代を抑えられます。
 
反対に冬場の寒い時季に低めの温度で設定してしまうと、途中でお湯が冷めてしまい、後から追いだきをして電気代がかさんでしまう可能性があります。そのため、気温や水温が低くなる季節は、最初から設定温度を上げておくことがおすすめです。
 

エコキュートの省エネモードを活用する

エコキュートとは、再生可能エネルギーを活用した給湯器です。エコキュートの沸き上げ設定では、少なめに沸かすモード、多めに沸かすモードの設定ができます。最適なモードを選択してお湯の使用量を調整することで、発熱の効率を上げることにつながり、消費電力の節約が可能です。
 
各メーカーが推奨する省エネモードでは、消費電力を抑えて快適にお湯を沸かせるため、積極的に利用しましょう。
 
今回は、オール電化で二人暮らしした際の、電気料金の目安を紹介しました。今後の社会情勢により、電気代が上下することも考えられます。オール電化を検討している方は、紹介した電気代を抑えるポイントを把握しておくことをおすすめします。
 

出典

関西電力株式会社 オール電化世帯人数別の電気代平均額
経済産業省 資源エネルギー庁 ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 表Ⅰ-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2022年-(5ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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