加湿器は「超音波式」と「気化式」で電気代にどれだけ差が出る? 1日8時間のケースで解説

配信日: 2023.12.21 更新日: 2024.10.10

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加湿器は「超音波式」と「気化式」で電気代にどれだけ差が出る? 1日8時間のケースで解説
空気が乾燥する冬の時期に欠かせない家電といえば、加湿器が挙げられます。加湿器にはさまざまな種類がありますが、安全性と省エネの観点から注目を集めているのが「超音波式」と「気化式」です。どちらを買おうか悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、超音波式と気化式のそれぞれの特徴と、それぞれの電気代について詳しく解説します。
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超音波式加湿器のメリットとデメリット

超音波式の加湿器は、超音波によって水を微細な粒子にし、霧状にして部屋へ放出するタイプです。超音波式はヒーターで水を沸かすわけではないため、使用中に火傷の心配がないというメリットがあります。
 
使用していても室温が変化することもありません。また、デザイン性が高く、お洒落な製品が多いのも特徴です。ディフューザーのようにアロマを入れて楽しむこともできます。
 
一方、デメリットとして挙げられるのは、加湿器内で雑菌が増殖してしまうことです。雑菌が増殖すると、その雑菌が部屋内に飛散してしまいます。これは、先述したようにヒーターを用いないことが原因です。
 
そのほか、水に含まれるミネラル成分(白い粉)が出てしまったり、使用していると床が濡れてしまったりすることがあります。そのため、こまめに手入れする必要があります。
 

気化式加湿器のメリットとデメリット

気化式加湿器は水分を含んだフィルターにファンで風を当て、気化させた水蒸気を発生させるタイプです。気化式加湿器も超音波式と同じようにヒーターを使用しないため、使用中に火傷の心配がありません。また、水の粒子が小さいため、雑菌が放出されにくいことも大きなメリットです。小さいお子さまがいる家庭におすすめといえます。
 
一方、デメリットとしては、加湿スピードが遅いことが挙げられます。また、水を気化させるときに熱が奪われるため、部屋の温度が奪われやすくなります。さらに、よくいわれるデメリットとして、気化式は作動音が大きいことが挙げられます。これは、十分な加湿能力を得ようとするとどうしても送風量が多くなりがちということが原因のようです。
 

超音波式と気化式、ランニングコストが安いのはどっち?

超音波式加湿器と気化式加湿器はどちらもヒーターを使用しないため、ランニングコストが安いといわれています。その両者を比較した場合、一般的に、より電気代が安くすむのは気化式加湿器です。
 
例えば、それぞれの加湿器を1日8時間使用したとしましょう。超音波式の加湿器の消費電力は製品によって異なるものの、平均すると20W~25W程度です。
 
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1kWhあたり31円で電気代を換算すると、「20W÷1000×31円/kWh」と「25W÷1000×31円/kWh」なので、1時間あたりの電気代は0.62~0.775円です。8時間使用した場合の電気代は4.96~6.2円になります。
 
一方、気化式加湿器の商品電力は、適用床面積8畳のプレハブ洋室対応モデルでも5W程度しかありません。そのため「5W÷1000×31円/kWh」で1時間あたりの電気代は0.155円、8時間使用しても1.24円です。気化式のほうが1日あたり3~5円程度安くなります。
 

ランニングコストが安いのは気化式!

超音波式と気化式はどちらも電気代が安く済む加湿器ですが、より省エネなのは気化式です。電気代を1円でも安く抑えたいという人は、気化式を検討するとよいでしょう。ただし、気化式は音が大きいなどのデメリットもあります。購入する際はそれぞれのタイプのメリットとデメリットについて、しっかり比較検討することが大切です。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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