更新日: 2024.10.10 その他家計
残り湯洗濯って、なんだか汚くないですか?手間もかかりそうだし、メリットを感じないのですが……。
しかし、残り湯洗濯に抵抗がある人もいるでしょう。残り湯洗濯は衛生的に問題ないのでしょうか。今回は、残り湯洗濯の節約効果やメリットを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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残り湯洗濯のメリット
残り湯洗濯の一番のメリットは、水道代を節約できる点です。東京ガスによると、縦型全自動洗濯機(8kgタイプ)を使用した場合、通常洗濯では1回あたり24.8円の水道代がかかります。
一方で残り湯洗濯をした場合、1回あたりの水道代は5.9円です。1日1回洗濯をするとして、年間で約7000円の水道代を節約できます。年間26.4立方メートルの節水、14.3kgの二酸化炭素削減が実現するため、地球にとってやさしい洗濯方法といえるでしょう。
お風呂の残り湯を温かいうちに洗濯に使用することで、汚れが落ちやすいメリットもあります。粉末洗剤を使用している場合はお湯のほうが溶けやすく、衣類に洗剤が残るリスクも低くなるでしょう。
残り湯洗濯は衛生的に問題ないのか
残り湯洗濯をしたくない人の多くは、残り湯洗濯の衛生面を気にしています。残り湯には体についていた皮脂やホコリが入るため、見た目や臭いが気になる人もいるでしょう。
しかし、実際にお風呂の残り湯を使用するのは洗濯の「洗い」のみです。皮脂やホコリは元々体についていたものなので、洗濯物に付着しても問題ありません。
また、洗濯時には洗剤を使用するため、残り湯が多少汚れていても洗濯に影響はないとされています。ただし、お風呂の残り湯を一晩放置すると、雑菌が増殖するといわれています。残り湯洗濯をするときは日を持ち越さず、なるべく当日中に洗濯を済ませるようにしましょう。
残り湯洗濯のコツ
残り湯洗濯にメリットがあることは分かっても、浴槽から洗濯機まで残り湯を移動させる必要があり、面倒に感じる方もいるでしょう。
バケツを使って残り湯を移動させるのは大変なため、専用のポンプを利用することをおすすめします。専用のポンプは残り湯を自動でくみ上げ、洗濯機に給水してくれるため力仕事は不要です。
気持ちよく残り湯洗濯をするために、お風呂のお湯をできる限り汚さないように心掛けましょう。また、入浴後は髪の毛やホコリを取り除いておきます。
先ほども解説したようにお風呂の残り湯を一晩以上放置すると雑菌が繁殖するため、入浴後なるべく早く洗濯をするのが理想的です。また、残り湯は「洗い」のみに使用し、「すすぎ」には必ずきれいな水を使用してください。
残り湯洗濯はポイントを抑えると不衛生ではない
残り湯洗濯は、入浴から時間を置かずに行えば衛生的に問題はありません。入浴後すぐは難しくても、2~3時間以内に行うことをおすすめします。
また、お風呂のお湯をなるべく汚さない、事前に髪の毛やホコリを取り除いておくこともポイントです。残り湯洗濯を行うことで、年間7000円前後の水道代を節約できるため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
出典
東京ガス ウルトラ省エネブック 家事をする 掃除は小まめに、洗濯はまとめて。片づけ上手で、CO₂も節約を!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー