更新日: 2023.12.28 その他家計

家庭でのお湯、電気ポットで保温するって「もったいない」のでしょうか? ステンレスポットと比べてどのくらい違いがありますか?

家庭でのお湯、電気ポットで保温するって「もったいない」のでしょうか? ステンレスポットと比べてどのくらい違いがありますか?
電気代が上昇している中、電気ポットの電気代を削減できる方法や、またステンレスポットと比較してどれほどの差があるのかについて気になる方が増えています。日常的に使用するものだからこそ、電気代の節約は家計に良い影響をもたらすでしょう。
 
本記事では、電気ポットとステンレスポットの保温にかかる消費電力量と電気代について解説します。電気ポットとステンレスポットどちらを使用しようか迷っている方は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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電気ポットとステンレスポットの保温にかかる消費電力量と電気代

電気ポットとステンレスポットは、それぞれで消費電力量や電気代が異なります。おおよその消費電力量と電気代を理解することで、電気ポットとステンレスポットのどちらが自分に適しているかを判断しやすくなります。
 
本項では、電気ポットとステンレスポットの保温にかかる消費電力量と電気代について見ていきましょう。
 

電気ポット

全国家庭電気製品公正取引協議会によれば、電気代の目安単価は1kWhあたり31円です。
 
A社の電気ポットの1日あたりの消費電力量は0.72kWh(※2)です。これに基づくと、1日の電気代はおおよそ22円になります。年間の消費電力量は262kWhとなり、電気代はおおよそ8122円です。
 
※2.室温23度、湯わかし1日2回、再沸とう1日1回、保温90度で1日23時間の場合
※製品や使用状況によって消費電力量や電気代は異なります。
 

ステンレスポット

ステンレスポットは、電気を使用せずに保温できるのが特徴です。例えば、B社のステンレスポットは、75℃以上の温度を10時間維持できるとされています。
 
また、B社によると、IH調理器でお湯を沸かし、それをステンレスポットで保温する場合の年間の電力使用量は約85kWhとなります。これに基づくと、年間の電気代はおおよそ2635円です。
 
※製品や使用状況によって消費電力量や電気代は異なります。
 

電気ポットの電気代を節約する方法

電気ポットの電気代を節約する方法には、保温温度を低く設定する、再沸騰の頻度を減らす、省エネ機能を有効に活用するなどがあります。これらを実践することで、消費電力量を削減し、電気代の節約が可能です。
 
本項では、電気ポットの電気代を節約する方法について詳しく見ていきましょう。
 

保温温度を低めに設定する

電気ポットの保温温度を低く設定することで、消費電力量を削減できます。例えば、設定温度が高くても、使用時に冷ましてしまう場合は、設定温度を下げることも検討できます。
 
無駄なく電気を使うためには、必要以上に高い保温温度を設定しないように注意が必要です。電気ポットを利用する際には、適切な保温温度か確認しましょう。
 

再沸騰の回数を減らす

電気ポットは、沸騰時に多くの電力を使用します。再沸騰の頻度が増えると、消費電力が増加し、電気代が上昇する可能性があります。したがって、再沸騰の回数を削減できれば、電気代の節約につながるでしょう。沸騰したお湯を保温性能が高いステンレスポットなどに移し替えることも、有効な方法です。
 

長時間の保温をしない

電気ポットの保温中は電力を使用するため、保温時間が長くなると消費電力量が増加し、電気代が上昇する傾向があります。
 
保温が不要な場合は保温スイッチを切る、またはステンレスポットなどにお湯を移し替えるなどの工夫をして、保温時間を短縮しましょう。計画的に保温機能を活用することで、電力の無駄な消費を防げます。
 

省エネ機能を活用する

電気代を節約するためには、節電タイマーなどの省エネ機能を活用することが重要です。節電タイマーを使用すると、電気ポットの無駄な動作を防げます。
 
最新の電気ポットの多くには、省エネ機能が搭載されています。節電タイマーなどが搭載されている場合は、積極的に活用しましょう。
 

電気ポットかステンレスポットを選ぶ際はコストも考慮しよう

製品や使用状況によりますが、電気ポットよりもステンレスポットを使用するほうが電気代を節約できる可能性があります。すでに電気ポットを使用している場合は、ステンレスポットへの切り替えや省エネ機能の活用、再沸騰の頻度を減らすなどによって電気代の節約が可能です。
 
電気ポットとステンレスポットのどちらを選ぶか検討する際は、コストも含めて総合的に判断しましょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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