節約のため暖房を「18度」にしています。寒くてもその分「電気代」は安くなってますよね? 無駄な我慢になっていないか心配です…

配信日: 2024.01.07 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
節約のため暖房を「18度」にしています。寒くてもその分「電気代」は安くなってますよね? 無駄な我慢になっていないか心配です…
寒い冬、暖かく過ごすためには暖房機器が必需品です。とはいえ、暖房にかかる電気代を少しでも節約したいという人は多いでしょう。エアコンの暖房を18度にした場合、節約になるのでしょうか。
 
本記事では、エアコンの設定温度として18度は節約になるかどうかを解説します。あわせて、設定温度以外の節約方法も紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

暖房の設定温度を下げた場合の電気代は?

1時間あたりの電気代を求める計算式は「消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円/kWh)」です。あるメーカーの機種で6~7畳用のエアコンの場合、消費電力量は477Wです。一方、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価は、31円/kWhです。これらを踏まえて、1時間あたりの電気代を計算すると、14.787円になります。8時間使用した場合は、118.296円です。
 
環境省によると、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になります。また、環境省が推奨する冬の暖房時の室温は20度です。例えば、20度を起点に、温度を2度下げて18度にすると、約20%の消費電力の削減につながります。ということは、1日あたり118.296円×20%=23.6592円、1ヶ月(30日間)あたり709.776円の節約になります。
 
とはいえ、寒すぎて風邪をひいてしまうということになれば、病院での診察料金や薬代がかかり、節約につながりません。節約するつもりが身体を壊してしまい、逆にお金がかかったということがないように、気をつけるようにしましょう。
 
一方、温度を5度上げて25度にすると、消費電力が約50%増えることになります。ということは、1日あたり118.296円×50%=59.148円、1ヶ月(30日間)あたり1774.44円の負担が増えることになります。
 

設定温度以外の節約方法とは?

設定温度を下げなくても、節電することはできます。まず、できるだけ外気が入ることを防ぐようにしましょう。それには厚手で床まで届く長いカーテンを使うことをおすすめします。断熱シートも効果的です。
 
次に、フィルターの掃除をこまめにすることも重要です。フィルターにほこりが詰まっていると、暖房能力が落ちてしまい、部屋を暖かくするのに時間がかかってしまいます。フィルターを掃除すると、暖房時で約6%の消費電力の削減につながることも分かっています。掃除は2週間に1度が目安です。
 
また、エアコンの室外機の吹出口の周りに物を置かないようにしましょう。というのも、吹出口をふさいでいると、暖房の効果が落ちてしまうからです。
 
このほか、扇風機やサーキュレーターを併用する方法もあります。これらを使うことで、エアコンで暖まった空気を部屋中に行き渡らせることができるからです。このほか、部屋のなかでも厚手の上着を着用するなど、あたたかな格好をするといった方法もよいでしょう。
 

暖房の設定温度を下げれば節約は可能

環境省によると、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるとされています。環境省が推奨している冬場のエアコン設定温度20度から、2度下げて設定温度を18度にすると、約20%の消費電力の削減になります。温度を下げることは、もちろん節約につながります。このほか、「外気が入ることを防ぐ」「フィルターの掃除をこまめにする」といった方法も節電には効果的です。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集