「10年前」のエアコンを使っていますが、新しいエアコンと比べるとどれくらい電気代が違いますか?

配信日: 2024.02.05 更新日: 2024.10.10

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「10年前」のエアコンを使っていますが、新しいエアコンと比べるとどれくらい電気代が違いますか?
寒い冬の時季にも活躍するエアコンですが、10年以上前に購入した古いエアコンを使っているというご家庭もあるのではないでしょうか。
 
そこで気になるのが、最新のエアコンとの省エネ性能の差。最新のエアコンの場合は、やはり電気代が安いのでしょうか?
 
本記事では、エアコンの年間電気代の算出方法をご紹介したうえで、10年前のエアコンと新しいエアコンの電気代を比較してみましたので、気になる方はご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンの年間電気代の算出方法

エアコンの年間電気代の計算方法は、以下のとおりです。
 

●エアコンの年間消費電気代=期間消費電力量(キロワットアワー)×1キロワットアワーあたりの電気料金単価(円/キロワットアワー)
 
※1キロワットアワーあたりの料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価を参考に、31円/キロワットアワーで計算

 
期間消費電力量とは、一年を通じてエアコンを使用した場合の電力量の目安のことで、エアコンのカタログやメーカーの製品ページに記載されています。
 
なお期間消費電力量は、日本産業規格(JIS)で定められた以下の基準に基づいて算出されています。
 

●外気温度:東京
●設定温度:冷房時27℃/暖房時20℃
●期間:冷房期間(5月23日〜10月4日)
●暖房期間:(11月8日〜4月16日)
●時間:6:00~24:00(18時間)
●住宅:JIS C9612による平均的な木造住宅(南向き)
●部屋の広さ:機種に見合った部屋の広さ

 
表1
 

冷房能力(キロワット) 〜2.2 2.5 2.8 〜3.6 〜4.5 5.0 5.6 6.3 7.1 8.0 9.0 10.0
畳数(畳) 6 8 10 12 14 16 18 20 23 26 29 32

 
※一般社団法人 日本冷凍空調工業会「期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください エアコンの期間消費電力量について」を基に筆者作成
 

新しいエアコンと10年前のエアコンの年間電気代を比較

あるメーカーの同じシリーズのエアコンを、2023年モデルと2013年モデルそれぞれの期間消費電力量・電気代を調査した結果は表2のとおりです。
 
表2
 

対応畳数 6〜7畳 6〜8畳 8〜10畳 9〜12畳
2023年モデル 期間消費電力 594キロワットアワー 676キロワットアワー 746キロワットアワー 1032キロワットアワー
年間電気代 1万8414円 2万956円 2万3126円 3万1992円
2013年モデル 期間消費電力 586キロワットアワー 676キロワットアワー 746キロワットアワー 1081キロワットアワー
年間電気代 1万8166円 2万956円 2万3126円 3万3511円
電気代の差 -248円 0円 0円 1519円

 
※筆者作成
 
今回調査したメーカーのエアコンのシリーズでは、10年前の機種と最新の機種における期間消費電力量に大きな差はありませんでした。
 
電気代の差は、最大でも10〜15畳の1519円で、それ以外に関してはほとんど変わらないという結果が得られました。
 
ただし、ある一つのメーカーのシリーズだけを調査しているため、必ずしもすべてのエアコンに当てはまるというわけではありませんので、ご注意ください。
 

10年前のエアコンと最新のエアコンでは期間消費電力量はそこまで変わらない

今回調査したメーカーのエアコンのシリーズでは、最新のものと10年前のものでは、期間消費電力量はそれほど変わらないことが分かりました。
 
そのため、もし10年前のエアコンの電気代が気になるようであれば、ほこりによるフィルターの目詰まりが起こっているなど、何かしらの原因で必要以上に電力を消費してしまっている可能性もあります。
 
一度メンテナンスを行ってみて、電気代が改善しないかどうかを試してみてもよいでしょう。
 

出典

一般社団法人 日本冷凍空調工業会 期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください エアコンの期間消費電力量について

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Qカタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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