更新日: 2024.10.10 その他家計
「通常5980円」の化粧品が「定期購入なら1980円」です。お得…ですよね?
本記事では、定期購入で起こりやすいトラブルや、注意すべきポイントなどについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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定期購入で起こりやすいトラブルとは
「通常5980円」の化粧品が「定期購入なら1980円」になるといった案内を見ると、お得に感じてついつい定期購入を申し込んでしまう人もいるでしょう。
独立行政法人国民生活センターが2021年6月に公表した注意喚起によると、通信販売での健康食品、化粧品、飲料の「定期購入」のトラブルが10~20歳代の若者にも増えていると記載されています。
全国の消費生活センターでも、定期購入に関する相談が多数寄せられており、定期購入を申し込む際は十分注意しなくてはいけないことが伺えるでしょう。
定期購入で起こりやすいトラブルの例としては、お試しで1回だけ購入できると思って申し込んだにもかかわらず、実際は最低購入回数が定められているなど、複数回の購入が条件になっているケースが挙げられます。
そのような場合は、初回は安くても2回目以降は通常料金になる可能性もあり、結果的に想定していた金額よりも高いお金を払わざるを得なくなる場合があるのです。
サイトによっては、申し込みの最終画面で初回分の価格のみ記載されて、支払総額は記載されていなかったり、記載されていても分かりにくい表示になっていたりする悪質なケースもある点に気を付けなくてはいけません。
定期購入については、自分で商品を選び、取引条件に納得して申し込んだと見なされるため、無条件で契約を解除できるクーリングオフ制度が設けられていません。そのため、複数回の契約が必要なことを知らなかったといった理由では、契約キャンセルができない場合がほとんどである点に注意が必要です。
定期購入を申し込む際に注意するポイントとは
定期購入を申し込む際は、料金が安くなるなど、魅力的な部分だけ見て注文しないように気を付ける必要があります。1回限りの購入でも割引が適用されるのかということや、継続的な購入が必要かどうか、継続的な購入が必要な場合は最低何回など、回数が設けられているかどうかを確認することが大切です。
また、解約や返品が可能かどうかなども確認するとよいでしょう。ウェブサイトから申し込む際は、申し込みの最終確認画面をスクリーンショットなどで撮影し、契約条件の記録を残すことが重要です。
悪質なサイトの場合は、あとから条件が変更され、契約時の条件が確認できなくなる可能性もあるため、自分で自分を守るためにも、しっかり証拠を残しましょう。
定期購入の申し込みは注意が必要
定期購入は初回が安くても、継続的な購入が条件に含まれている可能性もあるため、お試しで購入したい人は注意が必要です。2回目からは、通常料金での支払いになるケースもあります。
商品を定期購入で注文する際は、申し込む前に条件などをよく確認し、支払総額や、解約や返品が可能かどうかなどをチェックしましょう。
出典
政府広報オンライン 一見安く見える「定期購入」じつはそんなに安くない?
独立行政法人国民生活センター【若者向け注意喚起シリーズ<No.3>】健康食品等の「定期購入」のトラブル-「お試し」「1回限り」のつもりが定期購入に!?-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー