電気や水道など、ライフラインにかかる平均費用はどのくらい? 家族の人数別に紹介!
配信日: 2024.04.14 更新日: 2024.10.10
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
年代別のライフラインの使用額
総務省統計局の家計調査(2023年)の結果から、家族の人数別に、1世帯当たりのライフラインの使用月額を確認していきます。
全世帯平均:
光熱・水道:1万9867円
電気代 :1万222円
ガス代 :4527円
他の光熱 :1070円
上下水道料:4048円
<1人>
光熱・水道:1万3045円
電気代 :6726円
ガス代 :3359円
他の光熱 :720円
上下水道料:2239円
<2人>
光熱・水道:2万1619円
電気代 :1万940円
ガス代 :4971円
他の光熱 :1466円
上下水道料:4242円
<3人>
光熱・水道:2万5082円
電気代 :1万2811円
ガス代 :5591円
他の光熱 :1314円
上下水道料:5366円
<4人>
光熱・水道:2万5655円
電気代 :1万3532円
ガス代 :5284円
他の光熱 :797円
上下水道料:6042円
<5人>
光熱・水道:2万7100円
電気代 :1万4373円
ガス代 :5131円
他の光熱 :889円
上下水道料:6706円
世帯人数が増えるに従って、光熱・水道費や電気代など、ライフラインにかかる費用は増えていくことが分かります。ただし、世帯人数が1人から2人に増えた場合に比べ、2人から3人、3人から4人と増えた場合は、費用の増加率は比較的緩やかになる傾向が見られました。
ライフラインの費用は、世帯人数が1人から2人に増えると大幅に上がりますが、すでに2人以上の家族がいる場合は、家族が1人増えたからといって、そこまで大きく上がりません。
例えば、料理に使うガスの量や、1回のお風呂を沸かすのに使うガスの使用量は、2人世帯であっても大家族であっても、あまり変わりがありません。また、電気代については、家族がリビングなど同じ部屋で過ごす時間が長ければ、家族の人数が増えても、費用が大幅に増加するわけではありません。
ライフラインにかかる費用を節約するポイント
では、電気代や水道代などのライフラインにかかる費用を、節約するポイントをチェックしていきます。
・毎月の使用料金を確認する
・契約内容を見直す
・家族で節約意識を持つ
まずは現在、毎月どのくらいのお金をライフラインに使っているか、確認してみましょう。特に電気代は、エアコンや電気ストーブなど空調の利用により、季節によって使用料金が変わります。「自分の家では何月に使用料金が高くなるのか」など、1年を通じた変化も確認しておきましょう。
そして、利用する電力会社やガス会社を選んだり、契約プランを見直したりしてみましょう。例えば、日中はほとんど外出していて夜しか家にいない人は、昼間の使用料金が高い代わりに、夜間の使用料金が安く設定されているプランなどに切り替えると、大きな節約になる可能性があります。
さらに、家族全員が節約意識を持つことが大切です。エアコンを使う際は設定温度を適正にする、お風呂は続けて入り追い炊き機能の使用を減らすなど、家族皆で協力して、エネルギーの浪費を抑えましょう。
まとめ
ライフラインにかかる費用について、日本の平均額と自分の家計を比較すると、自分のお金の使い方を客観的に見直すことができます。今回紹介した内容を参考にしながら、水道費や光熱費を削減することはできないか、ぜひ検討してみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年(令和5年)
第4表「世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者