更新日: 2024.10.10 その他家計

「ごはん」と「パン」ではどっちが高い? 1ヶ月で食費にどれだけ差が出る?

「ごはん」と「パン」ではどっちが高い? 1ヶ月で食費にどれだけ差が出る?
日本人といえばごはんのイメージですが、パンが好きな方も多くいます。世間では朝ごはんは「ごはん派」と「パン派」というテーマになるほど、パンも食卓には欠かせない存在となってきています。どちらも重要な主食ですが、どちらの方が経済的なのでしょうか。
 
今回の記事では、ごはんとパンの値段の比較とそれぞれの1ヶ月にかかる食費について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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ご飯とパンの値段の比較

総務省の令和6年2月分の家計調査報告によると、2人以上の世帯で1ヶ月にかかる米の値段は1527円であり、パンの値段は2861円となっています。この数字から見ると、1ヶ月あたりにかかる費用はパンの方が高いことが分かります。
 
パンは物価高の影響で小麦の価格が上昇しているため、購入価格も高くなっています。また金額は変わらなくても、入っている量が少なくなっている可能性もあります。そのため、パンの方が消費も早く、購入する金額も膨れ上がっていく恐れがあるのです。
 

ごはん一杯当たりの金額

小売物価統計調査によると、2023年12月時点でのうるち米(1袋・5キロ)の価格は東京都区部で2386円となっています。ごはん茶わん1杯約150グラムには精米約65グラムが必要です。一食あたり約31円となります。
 

食パンの一枚当たりの金額

上記と同様の条件では、食パン1キロあたりの価格は529円でした。6枚切りの食パン1枚が約60グラムなので、1食あたり約32円となります。
 

ご飯とパンの1ヶ月の食費

わずかではありますが、パンの方が高いことが分かりました。ごはんとパンではそれぞれ1ヶ月の食費はどのように変わるのでしょうか。毎日の朝食で比較してみましょう。
 

ごはんの場合

ごはんの場合は、一杯あたりの値段が約31円なので、31円×30日=約930円です。もちろん一杯以上食べる場合や昼食・夕食で食べる場合は金額が上がりますが、それほど大きな額にはならないでしょう。
 

パンの場合

パンの場合は、32円×30日=約960円です。ごはんと比較すると、30円ほどパンの方が高いことが分かります。
 
なお、1年間で見ると、約365円の差になります。そこまで大きな差はないですが、食費を抑えたいなら、ごはんの方が安くなる可能性があります。
 

ごはんとパンのメリット

ごはんの方が安いからといって、パン派の方がいきなりごはんに切り替えるのも難しいでしょう。食費を抑えることは大切ですが、バランスよく食べることも大切です。そこで、それぞれのメリットについて紹介します。
 

ごはんのメリット

ごはんはパンに比べて、腹持ちがよいのがメリットです。かみ応えがあって満腹になりやすいので、よくかんで食べればダイエットにもつながります。
 
また、ごはんはふりかけで味を変えたり、チャーハンや丼ものにしたりしても楽しめます。バリエーションが豊富で、さまざまな料理に変えられる点も魅力です。
 

パンのメリット

パンのメリットは、時短になる点です。特に共働きの家庭の場合、食事の準備は時間と労力がかかります。そんな時でも、パンなら手軽に食べられます。
 
また、パンも総菜パンや菓子パンなど種類も豊富で、おいしいものも多いです。ただし、菓子パンばかり食べていると、食費も高くなり栄養も偏ってしまうので、たまに食べるくらいのペースがちょうどよいでしょう。
 

パンを安く買う方法

「食費を抑えたいけどパンは譲れない」という方は、パンのサブスクを利用しましょう。
 
例えば、さまざまな味のパンを4週間ごとに届けてくれるサービスなどがあります。また、訳ありのパンを安く販売しているところなども存在します。普段からパンをよく購入する方は、検討してみるとよいでしょう。
 

食費を抑えたいならごはん

そこまで大きな差はありませんでしたが、パンよりもごはんの方が食費を抑えられる可能性があることが分かりました。ごはんも調理のレパートリーを増やせば、飽きることなく食べ続けられます。パン派の方もごはんを食べる頻度を増やせば節約につながるため、ストレスのない節約を心がけてみましょう。
 

出典

総務省 家 計 調 査 報 告-2024年(令和6年)2月分-
e-Stat 小売物価統計調査(動向編)「1001 うるち米(単一原料米,「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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