1人暮らしで「ユニットバス」って止めるべきですか? 親には「絶対バス・トイレ別のほうがいい」と言われているのですが、ユニットバスのほうが家賃も安いし「お得」ですよね?

配信日: 2024.05.29 更新日: 2024.10.10

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1人暮らしで「ユニットバス」って止めるべきですか? 親には「絶対バス・トイレ別のほうがいい」と言われているのですが、ユニットバスのほうが家賃も安いし「お得」ですよね?
1人暮らしの部屋探しで「ユニットバス」の物件をみたことはあるでしょう。トイレとバスが一つのスペースにあり、家賃が安いのが特徴です。しかし、初めて1人暮らしをする学生や新社会人は、親から「バス・トイレ別にしなさい」と言われたことはありませんか?
 
この記事では、ユニットバス物件について、特徴や家賃、デメリットへの対策などを紹介します。ユニットバス物件に住んでいる人やバス・トイレ別物件に引越しを考えている人は、ぜひ参考にしてください。

ユニットバスの特徴をおさらい

ユニットバスとは、浴槽、壁、天井、床が1つになった浴室です。施工現場で組み立て浴室をつくりあげます。賃貸物件やビジネスホテルでよく見かけるトイレとお風呂が一つになったものは3点ユニットバスと呼ばれます。以下の3つがワンセットになったものです。

●浴槽
●洗面台
●トイレ

ユニットバスのメリットは、掃除がしやすいことです。シャワーで洗面台やトイレ、床の汚れをさっと取れます。入念に掃除する場合も、トイレ、浴槽、洗面台を一気に洗えるため、比較的手間がかかりません。
 
一方で、部屋の狭さやカビの生えやすさがデメリットといえます。ユニットバスは浴槽利用後に湿度が大きく上がってしまい、カビが繁殖しやすい環境となってしまいます。洗面台やトイレにカビが生えると衛生的によくないため、常に湿度管理をする必要があるでしょう。
 
また、浴槽で体を洗わなければならずお風呂にゆっくり浸かれない、入浴中にトイレが使えない、といった点もデメリットといえます。
 

ユニットバス物件とバス・トイレ別物件の家賃を比較

ユニットバス物件とバス・トイレ別の物件の家賃を比較します(2024年4月22日時点)。例えば、JR五反田駅に近い物件で、ユニットバス物件のバス・トイレ別物件の家賃を比較してみましょう。

●ユニットバス物件A(築39年、6階建):7万5000円
●バス・トイレ別物件B(築42年、13階建):10万3000円

ユニットバス物件のほうが築年数は浅いにもかかわらず、料金は安くなっています。差額は約3万円で、年間36万円ほどの差が生まれます。
 
一方、同条件での最安物件を見てみると、ユニットバス物件は6万8000円、バス・トイレ別物件は5万円とバス・トイレ別のほうに安い物件が存在しました。バス・トイレ別物件は戸数も多い分、価格も安いものから家賃数十万円のものまであるようです。ただし、築年数などで比較すると、ユニットバス物件のほうが「きれいな割に安い」といえるでしょう。
 

ユニットバスの弱点を克服するには?

ユニットバスは湿度管理や浴槽の利用に注意を払わなければなりません。また、収納スペースのなさをカバーする必要があります。これらを踏まえて、快適にユニットバスを使うには以下の対策を施してみましょう。

●トイレットペーパーを別室で保管する
●お風呂上がりに床を拭く
●シャワーラックを活用する

トイレットペーパーは、別室で保管しましょう。ユニットバスに置いておくとシャワーが飛び散って濡れたり、湿気で使えなくなったりしてしまいます。必要分だけトイレに備えて、残ったものは別の場所で保管してください。
 
また、お風呂上がりに床を拭く習慣をつけましょう。湿気の原因となる水滴を拭うことで、カビの繁殖を防げます。毎回使ったあとに軽く掃除する習慣がつくだけで、ユニットバスを清潔に使い続けられます。
 
収納がどうしてもほしい場合は、シャワーラックを活用しましょう。吸盤でつけられるものを使ったりシャワーフックにラックを引っ掛けたりと工夫した使い方で収納スペースを確保できます。
 
「シャンプーやボディソープだけでも使いやすい位置に置きたい」「ホテルのようにある程度快適に使えるユニットバスにしたい」人は、ぜひシャワーラックの活用を試してください。
 

ユニットバスは安くて快適に使える「大穴物件」

ユニットバスは手狭な物件で活用されるため、1人暮らしの物件で見かける機会が多いです。とはいえ、お風呂やトイレは毎日使うもの。ユニットバスはバス・トイレ別物件とはお風呂の使い勝手や掃除の仕方が異なるため「やめておいたほうがいい」と言われることもあるでしょう。
 
しかし、適切な管理や掃除で対策すれば、快適に使えます。家賃も安いため「初めての1人暮らし」のための物件としては、ユニットバス物件も十分契約の余地があるといえるでしょう。
 
執筆者:石上ユウキ
FP2級、AFP

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