カビ防止に、お風呂場の換気扇は一年中点けっぱなしにしています。どれだけの電気代がかかっているでしょうか?
配信日: 2024.07.16 更新日: 2024.10.10
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お風呂場の換気扇の消費電力
カビ防止のために、お風呂場の換気扇を一年中点けっぱなしにする方も多いでしょう。ただし、電気代がどれくらいかかるのか気になるところです。ここでは、パナソニックの「XFY-24JDK8/83」換気扇を例に、1年間つけっぱなしにした場合の電気代を計算してみます。
まず、各風速での1時間あたりの電気代を計算します。
急速:4.9W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.1519円/h
強:2.8W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.0868円/h
弱:2.5W × 31円/kWh ÷ 1000W/h = 0.0775円/h
次に、24時間つけっぱなしにした場合の電気代を計算します。
急速:0.1519円/h × 24時間 = 3.6456円/日
強:0.0868円/h × 24時間 = 2.0832円/日
弱:0.0775円/h × 24時間 = 1.86円/日
上記で計算した1日あたりの電気代を、365日分掛けることで、年間電気代を算出します。1年間つけっぱなしにした場合の電気代は急速が1332.776円、強が761.152円、弱が675.9円です。
換気扇の消費電力は非常に小さいため、24時間つけっぱなしにしても電気代が大幅に増えることはないことが分かります。
換気扇を使わないと起こるデメリット
換気扇は、室内の空気を屋外に排出する重要な役割を担っています。しかし、換気扇を全く使わない、または適切な換気が行われていない場合、以下のようなさまざまなデメリットが発生する可能性があります。
汚れた空気で不快や体調不良に
換気扇を回さないと汚れた空気やニオイが部屋に充満し、不快なだけでなく頭痛や倦怠感などの体調不良を引き起こす可能性があります。
二酸化炭素過多で息苦しさや集中力低下
換気を怠ると二酸化炭素濃度が上昇し、息苦しさや頭痛、集中力低下などの症状が現れます。ひどい場合はめまい、失神などの重篤な症状にもつながりかねません。
カビ発生で健康被害
湿度の高い密室空間は、カビの温床です。カビはアレルギーや呼吸器疾患の原因となるだけでなく、マイコトキシンと呼ばれる毒素を放出し、シックハウス症候群を引き起こす可能性もあります。
お風呂の換気扇をつける時はお風呂を密室に
お風呂場の換気扇を効果的に使うには、実は「密室」がポイントとなります。カビ対策だけでなく、電気代節約にもつながります。
換気の効率を上げるには密室で換気
浴室の湿気は、換気扇で外に排出するのが基本です。ドアや窓を開けたまま換気扇を回すと、湿気が浴室から屋外に排出されず、脱衣所や洗面所へ拡散してしまいます。
浴室ドアを閉め、窓もあればそれも閉めて密室状態にすることで、換気扇が湿気を効率的に捕らえ、屋外へ排出することができます。
定期的に換気扇の掃除も必要
換気扇はその機能上、空気中のホコリを吸い込みやすく、汚れやすい特徴があります。特に湿度が高いお風呂場に設置された換気扇は、カビの発生が顕著です。
換気扇のホコリやカビを放置しておくと、換気効率が低下するだけでなく、ホコリやカビの胞子が浴室内に拡散される恐れもあります。換気扇の定期的な掃除は、カビ防止や換気効率の向上だけでなく、健康な浴室環境を保つためにも必要です。
お風呂の換気扇交換目安は
換気扇は、カビ対策や快適な浴室環境を維持するために欠かせない存在です。こまめに掃除をしていても、経年劣化は避けられません。いずれは換気扇を交換する必要があります。
換気扇は、15年程度が寿命とされていますが、実際には8~10年で故障のリスクが高くまります。製造から10年前後経った場合は交換を検討しましょう。
換気扇はつけっぱなしでも電気代は高額にはならない
カビ対策には、換気扇を効果的に活用することが重要です。電気代が気になるかもしれませんが、換気扇をつけっぱなしにしてもそれほど高額にはなりません。
ただし、換気扇の適切な使用と定期的な掃除が、健康な浴室環境を保つためには必要です。また、一定の期間が経過したら、換気扇の交換を検討しましょう。カビ知らずで快適なお風呂場を実現するために、ぜひ参考にしてみてください。
出典
Panasonic 天井埋込形換気扇 XFY-24JDK8/83
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Q家電品の原産国の表示はどのようなルールで表示されているのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー