更新日: 2024.10.10 その他家計
両親と同居していることもあり、光熱費が毎月「3万円」かかっています。父にテレビのつけっぱなしをやめてもらうべきですか?
家計において支出を減らすには固定費の節約が有効です。特に電気代は、水道光熱費に占める割合が大きいため、電気代を節約できると毎月の支出を減らせる可能性があります。
そこで今回は、父親が1日12時間テレビをつけっぱなしにしていると仮定して、どれくらい電気代がかかっているのか検証してみました。テレビにかかる電気代を節約する方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
テレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代
総務省統計局の「2023年家計調査(家計収支編)」によると、2人以上世帯のひと月における水道光熱費は2万3855円です。このうち、電気代は1万2265円と半分以上の割合を占めるため、電気代の節約ができれば毎月の光熱費をおさえるのに大きな効果が期待できるでしょう。
では、実際にテレビにかかる電気代をみていきましょう。テレビにかかる電気代は次の計算式で求められます。
テレビの消費電力(キロワット)×テレビの視聴時間×家庭の電気料金単価(円/キロワットアワー)
家庭の電気料金単価を29.80円/キロワットアワーとして、液晶テレビとプラズマテレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の電気代を比較します。なお、テレビの大きさはどちらも55V型とします。
液晶テレビ(消費電力0.22キロワット):78.672円/日
プラズマテレビ(消費電力0.48キロワット):171.648円/日
今回の条件では、1日12時間テレビをつけっぱなしにした場合の1ヶ月(30日)の電気代は、液晶テレビで約2360円、プラズマテレビで約5149円かかることが分かりました。
テレビにかかる電気代を節約するコツ
テレビにかかる電気代を節約するには、次のポイントを意識してみるとよいかもしれません。
●液晶テレビにする
●画面の明るさや音量を調節する
●省エネ機能を活用する
前章でみたように、同じ大きさのテレビで比べた場合、プラズマテレビの電気代は液晶テレビの約2.2倍です。現在使っているテレビがプラズマテレビの場合は、液晶テレビに買い換えるだけで電気代の節約につながる可能性があるでしょう。
また、テレビは視聴時間が増えるほどに電気代がかさみます。テレビをつけっぱなしにすることは、テレビを見ている人がいないにもかかわらず電力を無駄に消費している状態です。無駄な電力を消費しないよう、テレビを見終わったら電源を切る習慣をつけるようにしましょう。
さらに、テレビの画面が明るすぎたり、音量が必要以上に大きかったりする場合も、余分な電力を消費しているといえます。
どうしてもテレビの電源を消し忘れてしまう場合は、テレビの省エネ機能を利用してみましょう。一定時間操作がない場合に自動で電源を落としてくれる自動電源オフ機能や、使う環境に合わせてテレビの明るさを設定してくれる明るさセンサーなどを活用すれば、テレビ視聴にかかる電気代を自然と節約できるでしょう。
1日12時間のテレビのつけっぱなしをやめると1ヶ月で約2360円~5149円節約できる場合がある
今回検証した結果によれば、テレビを1日12時間つけっぱなしにした場合の電気代は、液晶テレビで約2360円、プラズマテレビで約5149円かかることが分かりました。電気代はひと月における光熱費に占める割合が大きいため、毎月の光熱費をおさえるには電気代の節約を意識するとよいでしょう。
今回ご紹介した方法を参考にしながら、そのほかの電化製品についても節約を意識してみてはいかがでしょうか。
出典
e-Stat 政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年 表番号1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー