エアコン掃除は「節電」になりますか? 「作業時間」に見合うか怪しいので、やったことがありません…。
配信日: 2024.07.26 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、エアコン掃除は必要かどうかや、掃除するメリットについて解説します。掃除方法や掃除頻度についても紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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エアコンを掃除しないとどうなるのか
エアコン掃除はしたほうがよいと分かっているものの、掃除するとエアコンが清潔になるということ以外に、どのようなメリットがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
また、エアコン掃除は大変そうなイメージがあって、なかなか手をつけられない人もいるでしょう。エアコンを掃除しないでいると、起こりうる問題の一例は以下の通りです。
たまったホコリやカビが飛散する
エアコンは部屋の空気を取り込み、その風を冷やして再び部屋に流し出す仕組みです。そのため、空気中のホコリやカビを吸い込んでしまい、エアコン内部にそれらが詰まってしまう可能性があります。エアコン内部のフィルターは、吸い込んだホコリをキャッチする役割を持っています。
しかし掃除しないとフィルターの網目が詰まってしまうため、汚れをキャッチできなくなり、そのままエアコンから排出されてしまう可能性があるのです。
エアコンからにおいがする
においの原因はいくつかありますが、カビが原因となることもあります。なかでも夏にエアコンを使用する際には、温度の変化によりエアコン内部に結露が発生します。水分を含んだフィルターにホコリが付着して発生したカビが、嫌なにおいの原因になることがあります。
エアコンの利きが悪くなり、電気代がかさむ
エアコンフィルターの掃除を怠ると、吸い込んだホコリや汚れがどんどん付着し、目詰まりが起きます。フィルターが詰まった状態だと、空気を吸い込む力が弱くなってしまうため、エアコンの効きが悪くなってしまう可能性があるのです。
効きが悪くなると、風量を強めたり、設定温度を下げたりするため、使用電力が増えて電気代がかかる原因につながります。
エアコン掃除はどれくらいの節電効果になる?
エアコン掃除を怠るとエアコンの効きが悪くなり、使用する電気の量が増えてしまう可能性があります。こまめに掃除されたきれいなエアコンと汚れたエアコンとでは、どれほどの差があるのでしょうか。
エアコンの掃除を1年しないと電気消費量が25%増加するといわれています。ダイキン工業株式会社の検証によると、3年間掃除しないままだと、きれいなエアコンと比較した場合、1ヶ月の電気料金に800円もの差が発生しました。
6月から10月までエアコンを使用すると想定した場合、きちんとエアコンを掃除すれば、1年で4000円、5年で2万円の節電につながる可能性があります。
エアコンの掃除方法
エアコン掃除をしないと、さまざまなトラブルの原因につながる可能性があります。エアコンフィルターの掃除は自分でも簡単に行えるため、2週間~1ヶ月に1回程度実施するとよいでしょう。掃除の仕方は次のとおりです。エアコン掃除は電源を切るだけでなく、必ずコンセントを抜いてはじめましょう。
- 1.エアコン前面のパネルを開け、フィルターに軽く掃除機をかける
- 2.フィルターを外し、フィルターの表面に掃除機をかけてホコリを吸い取る
- 3.裏面から水洗いして汚れを落とす
- 4.乾いたタオルで両面を丁寧に拭き取る
フィルターは湿った状態でエアコンに装着すると、カビの発生原因になる場合があるため、掃除後はよく乾かしてから取り付けましょう。
定期的に掃除して、暑い夏を快適に乗り切りましょう
エアコンのフィルター掃除は、30〜40分程度で完了すると考えられます。作業時間に見合うかどうかは個人の価値観によるため一概にはいえませんが、まめに掃除することで1ヶ月あたり800円の節電につながる可能性があるため、休みの日に部屋の掃除とセットで行ってみてはいかがでしょうか。
またエアコン掃除を怠りホコリやカビが飛散すると、においが気になったり、健康を害したりする恐れもあるでしょう。暑い夏に効きが悪いエアコンを使っていては快適な生活を送れません。
そのため、エアコン掃除は定期的に行う必要があります。どうしても忙しくて掃除する時間がない方や、掃除が苦手な方は、専門の業者に依頼して、年に1度徹底的にきれいにしてもらうのもよいかもしれません。
出典
ダイキン工業株式会社 フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー