「都市ガス」と比べて「プロパンガス」が高いのはなぜ? メリットはあるの?
配信日: 2024.08.06 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、プロパンガスのガス代が高い理由や節約するためのポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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プロパンガスが高い理由
ここではプロパンガスの料金が高い理由を紹介します。
配送や設置のコストが高い
プロパンガスを各家庭に供給するためには、ガスボンベを配送する費用がかかります。また供給だけではなく、交換や点検・検査も定期的に行う必要があるため、そのたびに人件費やガソリン代が発生します。配送や点検にかかるコストが、ガス料金に上乗せされていることが、プロパンガスの費用が高くなる理由の1つです。
設備の設置費用が上乗せされている
プロパンガスを使用するためには、供給設備の設置工事も必要です。工事費は建物などにより異なりますが、およそ15万~20万円といわれています。
一般的に工事費はガス会社が負担しますが、利用者が一切負担しないわけではありません。多くの場合、工事費が分割されて月々のガス代に上乗せされており、少しずつガス会社が回収できる仕組みになっているようです。
供給事業者が少ない
プロパンガスは、自由料金の商品であるため国の審査が必要ありません。そのため、各販売店が利益やコストを考え、価格を好きなように設定し販売できます。ガス料金が販売店ごとに異なるのは、基準となる価格が存在しないためです。
プロパンガスはメリットもある
プロパンガスは、ガス管のない地域でも利用できるメリットがあるとされています。都市ガスはガスを供給するのにガス管を地下に埋設する必要がありますが、プロパンガスはガスボンベを設置するだけであるため、山の中や離島など配管が難しい地域でもガスの利用が可能といわれています。
また、災害に強い傾向があるという特徴ももっています。都市ガスは複数の世帯へ分散的に供給されていますが、プロパンガスは世帯ごとに供給されているため、比較的短期間での復旧が可能といわれています。
プロパンガス代を節約するポイント
ここでは、プロパンガス代を節約するポイントを紹介します。料理やお風呂などさまざまな場所で利用するガスを節約できれば、生活費を抑えることにもつながります。
ガス会社の見直しを行う
一戸建ての持ち家に住んでいる方は、ガス会社の変更を検討するのも一つの手段です。今より料金の安い業者に変更できれば、ガス代を節約できる可能性があります。ガス会社によってガス器具の割引提供や、電気とセットで契約すると割引になるなど、独自のサービスを提供しているため、料金にプラスしてお得に利用できるサービスがないかチェックしましょう。
集合住宅はガスの使用方法を見直す
集合住宅に住んでいる場合、ガス会社を変更するのは難しい可能性があります。そのため、自宅でのガスの使い方を見直すことが大切です。ガスは主にお風呂を沸かすときや加熱調理を行うときに利用します。
浴槽にお湯をためるときは、お湯の量を減らすとガス代を節約できる可能性があります。もし、今まで湯船の7~8分目までお湯をためていた場合は、5分目程度にしてみましょう。
調理の際は、ガスコンロの火力の大きさを意識しましょう。鍋より火がはみ出ている状態は、ガスを無駄に使用している可能性があるため、火力を抑えるよう心がけましょう。
ガス代の高いプロパンガスでも節約はできる
プロパンガスは、ガス代が高いといわれていますが、少しの工夫と意識づけで節約できる可能性があります。一戸建ての持ち家の場合は、思い切ってガス会社を替えるのも一つの手段です。集合住宅でガス会社の変更が難しい場合は、自宅でのガスの使い方に意識を向けましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー