更新日: 2024.10.10 その他家計
暑くて寝苦しいので、エアコンを「点けっぱなし」にして寝ています。6月から9月の間で電気代はどれくらいになりますか?
今回は、エアコンを夏の間つけっぱなしにした場合とタイマーを活用した場合でかかる電気代を計算します。電気代をおさえながら快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
夏の間エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代はいくら?
今回は6~9月の間、毎晩8時間エアコンをつけっぱなしにしたと仮定して、かかる費用を計算します。なお、寝室で6畳用のエアコンを使用したものとします。
あるメーカーの6畳用エアコンの消費電力の目安は、冷房を使う場合425ワットです。この消費電力を参考に、1時間あたりの電気代を計算します。電気代の計算式は以下の通りです。
・消費電力(キロワットアワー)×電力料金単価(円/キロワットアワー)×1時間
1000ワットが1キロワットであるため、425ワットを1時間あたりの消費電力に換算すると0.425キロワットアワーとなります。さらに電気料金の目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会のホームページによれば、31円/キロワットアワーです。これらを計算式に当てはめて計算すると、1時間あたりの電気代は約13円となります。
8時間使用した場合には、約104円です。これを6~9月の4ヶ月間続けた場合には、1ヶ月を30日として120日間つけっぱなしにするため、約12480円となります。
つけっぱなしにせずタイマーを設定した場合は?
エアコンをつけっぱなしにせず、入眠時の使用とし1~2時間で消した場合にかかる費用を同じように計算します。1時間あたり約13円なので、2時間の使用であれば1日約26円です。これを4ヶ月続けた場合、約26円×120日で約3120円となります。そのため8時間使用する場合に比べ、約9360円の節約ができます。
なお、エアコンは部屋の冷え具合を感知し送風を調節するため、消費電力は一定ではありません。正確な電気代を知りたい場合には、期間消費電力量も参考にするとよいでしょう。
エアコンの電気代を節約する方法
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によれば、エアコンの電気代を節約する方法は以下の通りです。
・エアコンの設定温度を下げすぎず、無理のない程度に上げる
・エアコンは必要なときのみつける
・フィルターを月に1、2回清掃する
もし長い時間使う場合でも設定温度に気をつけたり、家にいるときのみの使用にしたりすれば、節約が可能です。また、消費電力2.2キロワットのエアコンでフィルターが目詰まりしている状態と比較すると、フィルターを清掃した場合は年間約990円の節約になります。
さらに、以下のような取り組みでも電気代節約への効果が期待できます。
・カーテンで日差しを防ぐ
・室外機の周りにものを置かない
・部屋の窓やドアの開け閉めを少なくする
それぞれの方法を組み合わせながら、エアコンの電気代を節約しましょう。
6~9月の間で毎晩エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代は約12480円
もし冷房の消費電力が425ワットのエアコンを8時間つけっぱなしにした場合、4ヶ月で約12480円となります。しかし、タイマーを活用し、入眠時の2時間だけつければ約9360円の節約が可能です。使用時間を短くすれば、それだけ大幅に節約ができます。
また、設定温度やフィルターの清掃に気を配るなどのポイントをおさえれば、さらに節約につながるでしょう。熱中症の危険もあるため、無理はせずエアコンを活用することも大切です。暑さに適切に対処しつつ、電気代を節約して夏を乗り切りましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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