【エアコン料金】暑くて家にいる間、ずっとクーラーをつけています。沖縄ってどうなっているのでしょう? 夏の電気代は「とんでもない金額」なのでしょうか?

配信日: 2024.08.08 更新日: 2024.10.10

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【エアコン料金】暑くて家にいる間、ずっとクーラーをつけています。沖縄ってどうなっているのでしょう? 夏の電気代は「とんでもない金額」なのでしょうか?
沖縄の夏は、国内でも特に厳しい暑さと高い湿度が特徴です。多くの家庭でエアコンの使用が欠かせません。暑い地域で、長時間のエアコンの使用した場合の電気代はどれほど高額になるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、沖縄の家庭でのエアコン使用状況について紹介します。また、他の地域の電気代と比較して、どのくらい違いがあるのかを詳しくみていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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沖縄のエアコン使用状況

沖縄は基本的に高温多湿で蒸し暑い地域であるため、年中エアコンが稼働しているようなイメージがありますが、(一社)日本エアコンクリーニング協会によるとエアコンの普及率は80%台と意外に低いです。
 
夏は日差しが強いものの、海風が吹き込んでくるため35度を超える猛暑日は意外に少ないです。この沖縄の気候の特徴も、エアコンが普及しない理由の一つになっているのでしょう。
 
ただし、沖縄は猛暑日が少ないですが常に暑く、夏は日中が30度以上で夜は25度以上と温度差が5度程度とさほどありません。日中は暑さ対策をすることができますが、就寝中は知らぬ間に脱水症状や熱中症になってしまうこともあります。
 
そのため一日中エアコンをつけている家庭も少なくありません。沖縄でも夏季のエアコン使用によって、電気代がかかると考えられるでしょう。
 

沖縄と各地域の電気代を比較

では、沖縄地方の電気代はいくらかかるでしょうか。経済産業省資源エネルギー庁による、標準的な家庭における電気料金の試算結果を地域別に図表1にまとめました。
 
図表1

地方 1ヶ月の平均電気代
北海道 1万4301円
東北 1万1829円
東京 1万1722円
中部 1万818円
北陸 1万1323円
関西 8664円
中国 1万1978円
四国 1万1639円
九州 8569円
沖縄 1万2877円

※経済産業省資源エネルギー庁「電気料金の改定について(2023年6月実施) 標準的なご家庭における電気料金の試算結果」を基に筆者が作成
 
電気料金を地域別にみると、北海道が一番高く、九州が一番安いことが分かります。沖縄の電気料金は北海道に次いで高く、「1万2877円」でした。
 

沖縄のエアコン料金

エアコンの1日当たりの電気代は、以下の計算式で求めることができます。
 
電気代=消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWh当たりの電気料金単価(円/kWh)
 
エアコンの電気代を計算する際は、まず消費電力を知る必要があります。消費電力はエアコンのメーカー・型番・冷暖房によって異なるため、商品のカタログや取扱説明書で確認しましょう。
 
今回は、以下を例に試算していきます。

●エアコンの消費電力:800W
●使用時間:1日8時間
●1kWhあたりの電気料金単価:約28円

 
1時間当たりの電気代……800÷1000×1×28=22.4円
1日当たりの電気代……800÷1000×8×28=179.2円
1ヶ月当たりの電気代……179.2×30=5376円

 
今回試算した結果、1時間22.4円、1日179.2円、1ヶ月5376円と比較的安価でしたが、沖縄の夏はエアコンをつけっぱなしの家庭が多いため、大きく変動する場合があります。また、エアコンの消費電力や使用時間も人それぞれ異なるので注意してください。
 

エアコン節電術

本項では、エアコンの節電術についての主なものとして、以下の3つを紹介します。
 

・夏は設定温度を上げる

環境省によると、エアコン設定温度を1度上げた場合の消費電力量は、冷房時で約13%の削減が期待できます。
 

・フィルターの掃除をする

フィルターの掃除を小まめにすることで、吸い込む力が回復し、風量が十分に出るようになります。夏の場合は、エアコンの温度を1度上げなくてもフィルターがきれいだと室内が適温に保てるため、最低でも1ヶ月に1~2度は掃除をしましょう。
 

・外出時は時間によってはつけっぱなしで

エアコンは外気温と設定温度の差が激しくなると消費電力が大きく増えるため、短時間ならつけっぱなしのほうが電気代を削減できます。しかし、日中1時間以上の外出の場合は消したほうがよいといわれており、不在にする時間に合わせて効率的な方法で使用しましょう。
 

節約術を駆使すれば電気代抑制は可能

沖縄の夏は非常に暑く、昼夜の温度差が少なく夜でも暑いため、一日中エアコンなしで過ごせない人も多くいるでしょう。エアコンの使用による電気代は高額になることがありますが、適切な使用方法や節約術を実践することで、電気代を抑えることが可能です。
 
設定温度の調節、小まめなフィルターの掃除など、さまざまな方法で電気代を節約することができるので、ぜひ実践してみてください。
 

出典

一般社団法人日本エアコンクリーニング協会 沖縄地方のエアコン事情
経済産業省資源エネルギー庁 電気料金の改定について(2023年6月実施)
環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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