「4割」の家庭では「固定電話」が使われていないと聞きました。節約のために解約を検討していますがデメリットはありますか?

配信日: 2024.08.09 更新日: 2024.10.10

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「4割」の家庭では「固定電話」が使われていないと聞きました。節約のために解約を検討していますがデメリットはありますか?
携帯電話やスマートフォンの普及に伴い、固定電話を使う機会が少なくなったという方もいるかもしれません。使う機会が少ないのであれば、解約をしたほうが節約になるのではないかと考える方もいるでしょう。
 
総務省の「令和4年通信利用動向調査の結果」によれば、スマートフォンの保有率が90%を超えた一方で、固定電話の保有率が63.9%と年々低下しています。
 
このデータから、固定電話を手放す家庭が多いこともうかがえます。固定電話を解約すれば固定費をおさえられますが、解約して困ることはないのでしょうか。
 
この記事では、固定電話を節約のために解約した場合のデメリットについて解説します。これから固定電話の解約をお考えの方はぜひ参考にしてください。
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自宅の固定電話を解約するデメリット

固定電話を解約することで、固定費の節約につながる、悪意ある営業や詐欺のターゲットになりにくいというメリットがあります。一方で、デメリットには以下のようなものが挙げられます。
 

・電話番号の変更が手間である

もしクレジットカードや保険などの連絡先を固定電話の番号にしている場合は、変更の手続きや連絡が必要です。登録しているところが多いほど、労力がかかります。
 

・ファクスが利用できなくなる

ファクスは電話回線を用いているので、解約すると使えなくなってしまいます。
 

・災害時の連絡手段が減る

アナログ回線の場合には、停電しても利用できる可能性があります。
 

・通話料金や基本料金が高くなるおそれがある

携帯電話やスマートフォンに切り替えた場合、選んだ機種やプランによっては固定電話を利用していたときよりも増加する可能性があります。
 

・携帯電話の番号だけでは社会的な信用が得られないこともある

法人用の口座開設や不動産の審査が通りにくい可能性があります。
 
以上のデメリットを踏まえたうえで、解約をしても不利益がないか考えましょう。
 

利用休止・一時中断は解約と何が違う?

固定電話は解約以外にも「利用休止」や「一時中断」する方法があります。いずれも料金の支払いをいったん止めるものですが、それぞれの違いは以下の通りです。


・利用休止:支払いが停止するだけで、固定電話を利用するための権利は残ります。再度利用する場合には電話番号が変わってしまいます。利用休止の際には、電話を止めるための工事が必要です。

・一時中断:同じ電話番号で利用を再開したい場合はこちらを使います。電話を止めるときと再開するときに工事が必要です。

固定電話の解約の際にはお金はかかりませんが、上記の2つの場合には工事費がかかります。それぞれの工事費用は、以下の通りです。


・自宅へ訪問してもらう必要がない場合:約3300円~
・自宅へ訪問してもらい工事が必要な場合:約2万2000円~

さらに自宅の電話設備の状況により、値段が異なります。今後、固定電話を使用するか否かでどの方法にするか検討しましょう。解約をするか悩んでいる方は、一度利用休止や一時中断にして様子を見る方法もあるでしょう。
 

固定電話を解約すると、ファクスが使えなくなったり通話代が高くなったりといったデメリットがある

固定電話の保有率は減少傾向にあり、保有率は6割ほどです。もし使っていない固定電話を解約すれば、その分固定費が浮くので節約につながります。
 
しかし、その一方ファクスが利用できなくなったり、災害時のライフラインが減ってしまったりするというデメリットもあります。現在の固定電話の使用頻度や毎月の費用がどのくらいかを確認し、本当に解約してもよいか検討しましょう。
 
さらに、すぐ解約することが不安な場合には「利用停止」「一時停止」のサービスを利用する方法もあります。一度固定電話を止めても不便がなければ、解約を進めることもよいでしょう。しかし、解約以外は工事費用がかかることに注意が必要です。不要な出費を減らし、余剰資金を殖やしていきましょう。
 

出典

総務省 報道資料 令和4年通信利用動向調査の結果 1情報通信機器の普及状況 主な情報通信機器の保有状況(世帯)(平成25年~令和4年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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