扇風機とサーキュレーターではどのくらい電気代が変わりますか? 冷房と併用するならどちらの方が節約できるのでしょうか?
配信日: 2024.08.09 更新日: 2024.10.10
特に、エアコンと併用する場合はどちらがより節約につながるかを知りたいと思う方も多いはずです。この記事では、扇風機とサーキュレーターそれぞれの電気代と、エアコンとの併用時の電気代を比較します。
また、扇風機とサーキュレーターの違いについても説明しています。扇風機とサーキュレーター、どちらを購入すればよいのか悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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扇風機とサーキュレーターの違いとは
扇風機とサーキュレーターは、風の流れを作るという機能だけをみるとほぼ変わらないと思われるでしょう。
扇風機とサーキュレーターの違いは、おもに使用目的が異なります。扇風機の場合は涼むことで、サーキュレーターの場合は空気を循環させることとされています。ほかの特徴について、表1にまとめました。
表1
扇風機 | サーキュレーター |
---|---|
・大型のファンが使われることが多く、風を幅広い範囲に送る ・タイマー機能や首振り機能がある ・静音性に優れている |
・空気を循環させるために用いる ・風を一方向に遠くまで送り出せる ・風を送り出す方向を広範囲に設定できる |
※筆者作成
表1からも、サーキュレーターは涼むためではなく、空気の循環を目的として作られていることが分かります。
サーキュレーターはモーターの種類でも違いがあります。2種類のモーターがあり、DCモーターは小型で低電力で動作する特徴があります。デメリットとして、経年劣化が起こりやすいようです。
ACモーターは耐久性があるといわれていますが、その分消費電力が大きい傾向があるのがデメリットだといえるでしょう。サーキュレーターの購入を検討されている方は、ご自身に合った商品を選んでください。
扇風機とサーキュレーターにかかる電気代
実際に冷房と併用した場合、どちらがより電気代の節約になるか、計算をしみましょう。
始めに、冷房の電気代を計算します。今回は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会を参考に電気代単価を31円/キロワットアワー、冷房の消費電力を953ワット、1日10時間を4ヶ月間使用したと仮定します。電気代を求める際は、以下の式にあてはめます。
消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気単価(円/キロワットアワー)
1日あたり約295円、1ヶ月あたり約8850円、4ヶ月あたり約3万5400円となります。扇風機の消費電力を19ワット、サーキュレーターの消費電力を29ワットと仮定します。冷房と同様の条件で使用した場合の電気代を、表2にまとめました。
表2
1日 | 1ヶ月 | 4ヶ月 | |
---|---|---|---|
扇風機 | 約6円 | 約180円 | 約720円 |
サーキュレーター | 約9円 | 約270円 | 約1080円 |
※筆者作成
これらを踏まえると、扇風機とサーキュレーターを冷房と併用した場合の電気代は以下の表3の通りです。
表3
1日 | 1ヶ月 | 4ヶ月 | |
---|---|---|---|
扇風機+冷房 | 約301円 | 約9030円 | 約3万6120円 |
サーキュレーター+冷房 | 約304円 | 約9120円 | 約3万6480円 |
以上から、単体で使用した場合も、冷房と併用した場合も、サーキュレーターの方がわずかに電気代がかかる可能性があることが分かります。
扇風機の方がサーキュレーターよりも電気代が安くなる可能性がある
扇風機とサーキュレーターの違いとして、扇風機の場合は涼むことで、サーキュレーターの場合は空気を循環させることだということが分かりました。エアコンで冷やした空気をうまく循環させるには、サーキュレーターの方が向いている傾向があるようです。
なお、サーキュレーターは、モーターの種類でも違いがあります。扇風機とサーキュレーターを使用したときにかかる電気代に、大きな差はみられません。が、どちらかといえば扇風機の方が安く済む可能性があります。
ただし、製品によってもことなる可能性があるのであくまで参考程度にしてください。ご自身の目的に合わせて、扇風機かサーキュレーターかを選ぶとよいでしょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A その他の質問 カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー