夫から「もったいない」と言われますが、週末くらい「外食」してリフレッシュしたいです。月にいくらまでなら「外食OK」でしょうか?
配信日: 2024.08.14 更新日: 2024.10.10
そこで本記事では、家庭の食費や外食に係る費用の平均を参考にしながら、無理のない節約で外食を楽しむための目安を考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家庭の食費と外食費の実態
家計の節約を考えるうえで、まずは家庭の食費や外食費の実態を知ることが重要です。
株式会社しんげん(東京都渋谷区)が運営する「SHUFUFU」が、2024年5月に20~50代の男女200人を対象とした「『食費節約』に関するアンケート調査」によると、「1ヶ月の家庭の平均食費」は「3~5万円(39%)」と回答する方が最も多い結果となりました。
また、同調査で「1ヶ月の家族での外食の回数」を聞いたところ以下のような結果になりました。
1位:ほとんど外食しない(35.5%)
2位:月に2~3回(26.5%)
3位:月に1回(24%)
これらのデータを参考にすると、家庭の食費のなかで外食費がどの程度占めているのかが見えてきます。例えば、1回の外食費用を5000円と仮定すると、月に3回の外食で1万5000円です。つまり、家庭の食費全体の30%程度が外食費に充てられていることになります。この割合が高過ぎると感じた場合は、外食の回数や費用を見直す必要があるかもしれません。
値上げ対策としての外食控え
最近の物価上昇により、家庭の食費も上がっています。株式会社LENDEX(東京都渋谷区)が、2024年5月に20~60代の男女300人を対象とした「『値上げ』に関する調査」によると、「値上げに対して支出を抑えるためにどんな対策を行っているのか」という質問に対し、約34%もの人が「外食を控える」と回答しました。
また、「自炊をする」と回答した人が28%いることから、外食を控えて自炊を増やしている人が多くいることが分かります。自炊は外食に比べて食費の節約ができるだけでなく、健康的な食事も楽しむことができます。また、家族と一緒に過ごす時間を増やすこともできるでしょう。
このように外食を控えることにはメリットがたくさんありますが、リフレッシュも兼ねてたまには外食をしたい方もいるはずです。ストレスなく節約をしたいのであれば、回数を減らしたり、費用を抑えたりする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、週末に外食をする場合でも、ランチタイムにリーズナブルなセットメニューを選ぶなど、工夫次第で外食を楽しむことができるでしょう。
外食を楽しむために普段の無駄遣いを減らそう
外食を楽しみつつ家計を健全に保つためには、家計全体の見直しが必要でしょう。ソニー損害保険株式会社(東京都大田区)が、2024年2月に20~60代の男女800人を対象とした「家計における無駄遣いに関する調査」によると、1ヶ月あたりの無駄遣い額の全国平均は1万7678円でした。
全国で約76%の人が無駄遣いをしていると回答するも、無駄遣いを卒業したいと意識している方は少なくありません。無駄遣いを減らし、その分を外食費に充てることで、バランスの取れた家計管理が可能となります。
ただし、無駄遣いをゼロにするのは難しいことです。最初から高いハードルを設定してしまうと、挫折しやすくなります。いっそのこと「無駄遣いしてもOK」と割り切って、例えば「ただし月に2万円まで」と予算を決めておくのも、一つの手ではないでしょうか。
普段から自分の支出を把握していない方や家計簿を付けていない方でも、「無駄遣いしたな」と思ったときに手帳などにメモをして、後から振り返れるようにしておけば十分です。
まずは、自分が1ヶ月もしくは1週間にどれくらい無駄遣いしているのか、ざっくりと把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。しばらく続けていると、「自分はこういうときに無駄遣いしやすいな」という傾向が見えてきて、気を付けやすくなります。
工夫次第で外食は可能
週末の外食はリフレッシュのために大切ですが、家計を圧迫しない範囲で楽しむことが重要です。家庭の食費や外食費の実態を把握し、無駄遣いを減らす工夫をしながら、バランスの取れた家計管理を目指しましょう。無理のない範囲で外食を楽しむことで、家族全員が満足できる生活を送ることができるのではないでしょうか。
出典
株式会社しんげん SHUFUFU 「食費節約」に関するアンケート調査
株式会社LENDEX 「円安と値上げ」に関する調査(PR TIMES)
株式会社LENDEX
ソニー損害保険株式会社 無駄遣いに関する家計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー