パックご飯のコスパはよいですが、値段が気になります。「自分で炊く場合」と「パックご飯」で、1ヶ月にかかる食費はどれだけ違いますか?
配信日: 2024.08.19 更新日: 2024.10.10
本記事では、パックご飯と自炊のご飯での1ヶ月間の食費の違いについて、具体的な価格データからどちらが経済的に優れているのか解説します。また、時間や手間などの要素も考慮してアドバイスするため、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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パックご飯でかかるコスト
パックご飯は、スーパーやコンビニエンスストア、インターネット通販などで手軽に入手でき、1個あたり約150g、約100円前後で販売されています。
パックご飯を食べる際は、電子レンジの500ワットか600ワットで約2分間温めることで簡単に用意できるのが特徴です。
今回は、パックご飯1個あたり150gを100円とし、500ワットで2分間温めるとして考えてみましょう。
電子レンジで加熱した場合の消費電力は、メーカーや商品によって異なるものの、一般的には定格高周波出力の約2倍とされています。これを踏まえると、500ワットで加熱した場合の消費電力は、1000ワットとなります。
また、電気代の目安単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーを用いることとします。目安単価を使用して電気代を計算するには、「消費電力(キロワット)×使用時間(アワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」で求められます。
消費電力1000ワット、使用時間2分、電気料金単価31円/キロワットアワーとすると、電気代は約1円です。パックご飯の価格を合わせると、パックご飯にかかるコストは約101円となります。
自炊のご飯でかかるコスト
次に、自炊でご飯を用意する場合のコストについてみていきましょう。
農林水産省の「令和5年産米の相対取引価格・数量について(令和6年6月)」では、お米の全銘柄平均価格が60キログラムあたり1万5865円とされています。1合(150g)あたりでは、約40円です。
また、炊飯時の消費電力は、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると1回あたり158ワットとされています。消費電力から電気代を計算すると、炊飯時間によって異なるものの、1回の炊飯あたり約5円です。お米の価格と合わせると、自炊のご飯の場合のコストは約45円になります。
それぞれのコストを比較
パックご飯のコストは約101円、自炊のご飯のコストは約45円と自炊のご飯が大幅に低コストであることが分かりました。
パックご飯の場合、1食あたり約101円とすると手軽に購入できる価格ですが、長期的な視点でコストを比較した場合、自炊で用意したほうが節約につながる可能性があるといえるでしょう。
用意するためにかかる時間で比較
自炊でご飯を用意するためには、お米を洗う、水を調整するなどの準備作業から炊飯自体の時間も含めると1時間程度かかります。時短メニューを採用することで短時間調理することも可能ですが、少なくとも30分以上の時間が必要です。
一方で、パックご飯の場合には、約2〜3分の加熱で食べられます。自炊のご飯と比較すると、手軽さではパックご飯の方が有利です。
パックご飯のさまざまなメリット
コスト面では自炊のご飯に劣るものの、パックご飯にはさまざまなメリットがあります。
●手軽に用意できる
●炊けるまでの時間が短い
●保存がしやすい
パックご飯は、短時間で食べられるのが大きな魅力です。また、真空パックされており、1個あたりのサイズも小さいため、保管しやすくなっています。自炊のご飯を冷凍保存しておくことも可能ですが、冷凍庫のスペースを占拠してしまうため、常温で長期間保管できるパックご飯が便利です。
保管スペースに余裕がある、できるだけコストを抑えたいなどの場合には、自炊でご飯を用意するというように、自身のニーズに合わせた選択をしましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版
農林水産省 令和5年産米の相対取引価格・数量について(令和6年6月)
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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