更新日: 2024.10.10 その他家計
一人暮らしなら「ご飯を炊く」VS「パックのご飯」どっちがお得?自炊に時間をかけたくないけど節約もしたい!
そこで本記事では、炊飯の際にかかる光熱費と、1人分のご飯にかかるコストを詳しく分析して解説します。炊飯とパックのご飯とでは、1ヶ月あたりどれくらいの差があるのか比較するためぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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炊飯とパックご飯それぞれにかかるコスト
まずは炊飯とパックご飯それぞれにかかるコストをみていきましょう。炊飯は保温した場合のコストもご紹介します。
ご飯を1合炊いて食べる場合
経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、1回の炊飯にかかる消費電力は約158ワットアワーとのことです。電気料金の単価を公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている目安単価の31円/キロワットアワーとして計算した場合、電気代は約5円になります。
また、1合の炊飯に必要な水量はおよそ200ミリリットルとのことです。東京都水道局の料金目安である0.24円/リットルを用いて計算すると、1合を炊く際の水道代は約0.048円です。毎日1合炊飯した場合、1ヶ月あたり約1.4円になります。
お米代は5キログラムで2000円のお米を購入した場合、約33合のご飯を炊けるため、かかる費用は約61円となります。61円に光熱費の5円(水道代は1円に満たないため電気代のみを合計)を足すと、1合の炊飯にかかるコストは約66円です。
さらに、経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると10時間の保温にかかる消費電力は、約165ワットアワーとのことです。炊飯後10時間保温したと仮定すると、1日で約5円の電気代がかかります。ご飯を炊いたときにかかるコストと合わせると、約71円かかることが分かりました。
なお、1合でおよそ茶わん2杯分になるので、1日2食であれば1合で足りそうです。ただし、人によって食べる量は異なり、また今回は米を研ぐ際の水道代などは考慮していないため、あくまで目安となります。
パックご飯を食べる場合
パックご飯は温めも必要なため、コストには電子レンジの電気代も含まれます。以下の条件を基に計算してかかるコストをみていきましょう。
・パックご飯:200グラムあたり136円
・温める時間:2分(時間に変換して0.03時間で計算)
・電子レンジ:500ワット相当(かかる消費電力は1000ワットほど)
パックご飯を2分間温めた場合の電気代は、1000ワット÷1000×0.03時間×31円/キロワットアワー=約0.93円です。パックご飯を食べる場合にかかるコストは1食あたり約137円だと分かりました。
自炊とパックご飯にかかるコストを比較
ここからは自炊でご飯を炊いた場合と、パックご飯を食べた場合にかかるコストを比較してみていきましょう。朝はご飯以外を食べるとして、毎日2食ご飯を食べた場合のコストを表1にまとめました。
表1
1日あたりにかかるコスト | 1ヶ月あたりにかかるコスト | |
---|---|---|
炊飯 (炊飯後10時間保温した場合) |
約71円 | 約2130円 |
パックご飯 | 約274円 | 約8220円 |
差 | 約203円 | 約6090円 |
※筆者作成
表1の計算によるとパックご飯と比べて炊飯器でご飯を炊いた方が、1日あたりで約203円、1ヶ月あたり約6090円安いことが分かりました。まとめて炊飯したり保温時間を短くしたりすると、より炊飯にかかる電気代をおさえられるでしょう。
1人暮らしなら自炊で炊くご飯の方がコストをおさえられる
自炊でご飯を炊いた場合、パックご飯を食べるのと比べて1日あたり200円以上節約できるケースがあることが分かりました。パックご飯の価格が今回比較した商品より高い場合は、さらに差が開くでしょう。
1人暮らしで節約を意識するのであれば、炊飯器でご飯を炊くのがおすすめです。パックご飯は忙しい日やゆっくり過ごしたい日などに限定しながら、バランスよく活用するとよいでしょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023年版 ジャー炊飯器(153ページ)
公益社団法人全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー