在宅勤務の日は「交通費がかからない分の贅沢」としてウーバーイーツを頼みます。光熱費を考えたら「出社日」より大きな出費になるでしょうか?

配信日: 2024.08.21 更新日: 2024.10.10

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在宅勤務の日は「交通費がかからない分の贅沢」としてウーバーイーツを頼みます。光熱費を考えたら「出社日」より大きな出費になるでしょうか?
コロナ禍の影響で、一時的に外出の自粛が求められたことにより、フードデリバリーサービスの利用者が増えています。コロナ禍明けとなった今ではすっかり定着し、ウーバーイーツをはじめとするフードデリバリーサービスの配達員を街で見かけることは珍しくなくなりました。
 
本記事では、在宅勤務の日にウーバーイーツを利用するとどれだけの追加出費になるかについて解説します。光熱費や交通費、食費変動についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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ウーバーイーツはお店よりも割高?

ウーバーイーツの料金は、飲食店で食事をした場合と比較すると価格が高く設定されています。ここでは、マクドナルドのメニューをそれぞれ比較してみましょう(表1)。
 
表1

ウーバーイーツ マクドナルド店舗
ビッグマック 650円 480円
てりやきマックバーガー 540円 400円
ハンバーガー 240円 170円

筆者作成
 
マクドナルド店舗で注文した場合に比べると、ウーバーイーツは価格が約2~3割程度高く設定されていることがわかります。
 

さまざまな手数料がかかる

ウーバーイーツを利用する際は、商品代金以外に次の3つの料金がかかります。


・配送手数料
・サービス料
・少額注文における手数料

配送手数料は、注文する店舗から届け先までの距離によって変動します。また、稼働している配達員の数、注文する時間帯によっても変動し、その範囲は50円~500円程度です。
 
また、商品を注文すると注文した商品の金額に対して、10%のサービス料が発生します。なお、サービス料の上限は350円です。さらに、合計注文金額が700円未満の場合、少量の注文として150円の手数料が発生します。
 
例えば、ウーバーイーツでマクドナルドのダブルチーズバーガーセット(930円)を注文した場合にかかる金額は、配送手数料を200円とし、サービス料93円を加算すると合計で1223円となります。
 

一般的な食費や水道光熱費

次に、自宅で自炊をした場合の費用についてみていきましょう。総務省統計局の「家計調査(単身世帯)2023年」によると、単身世帯の平均食費は4万2049円、平均水道光熱費は1万3045円です。1日あたりでみると、食費は1401円、水道光熱費は434円となります。
 
出勤日の交通費については、通勤手当の平均金額を参考にしてみましょう。厚生労働省の「令和2年就労条件総合調査の概況」によると、令和元年11月分の平均支給額は1万1700円です。1日あたりで計算した場合、交通費は390円となります。
 

在宅勤務日と出勤日の比較

出勤日に自宅で自炊をした場合、交通費390円、食費1401円、水道光熱費434円が発生するとして計算すると、一日にかかるコストは2225円となります。
 
一方で、在宅勤務日にウーバーイーツを利用し、ダブルチーズバーガーセットを注文した場合、商品代金1223円です。また、光熱費も発生しますが、自炊した場合よりも高くはならないことが考えられます。
 
1ヶ月の間で、在宅勤務日にウーバーイーツを利用した場合と利用しなかった場合についても計算してみましょう。在宅勤務日を1ヶ月あたり5日間、ウーバーイーツ利用での光熱費を300円とした場合、(2225円×25日)+(1223円+300円×5日)=6万3240円です。
 
自宅で自炊をした場合には、2225円×30日=6万6750円となり、ウーバーイーツを利用したほうが約3000円の節約になることがわかります。
 

自身のライフスタイルに合わせた選択をしよう

ウーバーイーツを始めとするフードデリバリーサービスは、サービス料や配送手数料を把握して上手に利用することで、さらに安く利用できるケースもあります。
 
また、わざわざ店舗まで足を運ぶ必要がない、店舗の混雑時に並ばなくていい、アプリで簡単に注文できるなどのメリットもあり、自店では宅配サービスを行っていない店舗に注文できるのも魅力の1つです。
 
ただし、悪天候時や配達員が少ない時には配送手数料が割高になる恐れがある点に注意しましょう。
 

出典

厚生労働省 令和2年就労条件総合調査の概況
総務省統計局 家計調査(単身世帯)2023年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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