更新日: 2024.09.09 その他家計

5日間の旅行中も浴室とトイレの「換気扇」はつけっぱなしでいくという妻。電気代はどのくらいかかるのでしょうか?

5日間の旅行中も浴室とトイレの「換気扇」はつけっぱなしでいくという妻。電気代はどのくらいかかるのでしょうか?
旅行で不在の間は、なるべく電気代を抑えたいと考える人もいるかもしれません。そのような中で、衛生面を考えて浴室とトイレの換気扇をつけっぱなしにしたときの電気代が気になる方は多いでしょう。
 
本記事では、浴室とトイレの換気扇をそれぞれ5日間つけたままにしたら、電気代はどうなるのかを計算してみました。不在の間もスイッチを入れたままにするかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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浴室とトイレの換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代はいくら?

浴室とトイレの換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代はいくらになるのか、浴室とトイレに分けて計算していきましょう。
 
換気扇の1日にかかる電気代の計算方法は、「換気扇の消費電力(キロワット)×電力料金単価(円/キロワットアワー)×24時間」です。電力料金単価は、契約している小売電気事業者によって異なるため、今回は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた目安単価である31円/キロワットアワーを用いて計算します。
 
また、換気扇の消費電力もメーカーや機種によって異なるため、某メーカーの製品に統一して電気代を算出します。
 

浴室の換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代

あるメーカーの浴室換気扇の消費電力は、6.8ワットでした。電気代を計算するために、単位をキロワットに変換すると0.0068キロワットとなります。
 
1日の換気扇にかかる電気代を計算してみましょう。
 
0.0068キロワット×31円/キロワットアワー×24時間=5.0592円
 
1日にかかる電気代が約5円だと分かったので、浴室の換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代は、約25円となります。
 
ここで算出した電気代は、製品の種類によって前後します。あくまで目安価格だということを念頭におきましょう。
 

トイレの換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代

浴室と同じメーカーのトイレの換気扇の消費電力は、2.2ワットでした。浴室の換気扇と同様、単位をキロワットに変換して計算してみましょう。
 
0.0022キロワット×31円/キロワットアワー×24時間=1.6368円
 
1日にかかる電気代が約1.6円だと分かったので、5日間つけっぱなしにしたときの電気代は、約8円となります。
 
先に計算した浴室の換気扇の電気代と合計すると、浴室とトイレの換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代は約33円となります。
 
ただし、製品によって消費電力は異なるため、計算した電気代から前後する可能性があります。
 

浴室とトイレの換気扇はつけっぱなしでも問題ない?

浴室とトイレの換気扇はつけっぱなしでも問題ありません。むしろ、国土交通省によれば、建築基準法の改正によりシックハウス症候群対策として、家全体を24時間換気することが重要となっています。
 
また、浴室とトイレの換気扇を止めてしまうと、臭いがこもる、カビが発生する、ハウスダストがたまるなどの問題が起こる可能性があります。浴室とトイレの換気扇を止めると電気代の節約にはなりますが、臭いやカビなどのトラブルが発生し、それらを解消するために電気代以上の費用と手間がかかりかねません。体調不良につながるおそれもあるため、浴室とトイレの換気扇はつけたままにすることをおすすめします。
 
換気扇をつけっぱなしにする場合は、定期的に換気扇の掃除をする必要があります。汚れがたまると換気の効果が薄れてくるため、放置せずに掃除するようにしましょう。
 

浴室とトイレの換気扇を5日間つけっぱなしにしたときの電気代は33円程度となる可能性がある

今回試算した結果によれば、浴室とトイレの換気扇を5日間つけっぱなしにした場合、電気代は約33円かかる可能性があります。数十円でも節約したいと考えるかもしれませんが、浴室やトイレの換気扇を止めてしまうとカビやハウスダスト、臭いがたまる原因になるなどのデメリットがあります。
 
電気代のコストと換気扇を止めたときのリスクを検討して、旅行中に浴室とトイレの換気扇を止めるのか判断しましょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A Qカタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
国土交通省 シックハウス対策のための規制導入改正建築基準法は平成15年7月1日に施行されました。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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