トイレットペーパーは「ダブル」と「シングル」どちらが節約になりますか? 普段使っているメーカーではどちらも「500円」なのですが、シングルのほうが長い分“お得”なのでしょうか?

配信日: 2024.09.14 更新日: 2024.10.10

この記事は約 4 分で読めます。
トイレットペーパーは「ダブル」と「シングル」どちらが節約になりますか? 普段使っているメーカーではどちらも「500円」なのですが、シングルのほうが長い分“お得”なのでしょうか?
トイレットペーパーにはシングルとダブルの2種類がありますが、同じ値段に設定しているメーカーも多いです。そのため、「一体どちらを買えば節約になるのか」と疑問に思う人もいるでしょう?
 
この記事では、トイレットペーパーのシングルとダブルはどちらが節約になるのかについて解説するとともに、家庭でできるトイレの節約方法についても紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

理屈上はシングルとダブルのどちらを使ってもコストは変わらない

トイレットペーパーを使うのは、汚れをふき取るためです。そのために必要な紙の厚みはシングルでもダブルでも変わりません。シングルのトイレットペーパーは、1ロールの長さがダブルのおよそ倍になっています。一方、紙が2枚重ねになっているダブルのトイレットペーパーの厚みはシングルの倍程度です。
 
十分な厚みの紙を巻き取るのに仮にシングルなら4回転必要だとすると、ダブルであれば2回転で済むでしょう。紙の全体の長さはシングルがダブルの2倍であるため、価格が同じならお尻を1回拭くのに必要なコストはほとんど変わらない計算になります。
 
つまり、トイレットペーパーのシングルとダブルは、どちらを買っても理屈上はほとんどコストが変わらないのです。
 

実際はシングルのほうが節約になる可能性が高い

前述の内容は、あくまでも理屈上の話です。実際にトイレットペーパーを使う場面では、シングルのほうが節約になる可能性が高いでしょう。
 
トイレットペーパーの巻き取りは、小さい頃から繰り返してきた習慣的な行為です。そのため、シングルでもダブルでも、無意識のうちに同じ程度の回数で巻き取ってしまいがちです。
 
ダブルをシングルと同じくらいのコストで使うには、巻き取り回数を抑えるよう意識する必要があります。しかしトイレでこのようなことに気を払うのは、人によってはストレスに感じてしまうかもしれません。
 
「トイレくらい自由にさせてほしい」と思う人もいるかもしれません。同じ巻き取り回数ならシングルのほうが紙の量が少なく済むため、節約になる可能性が高いでしょう。
 

1回のトイレでどれくらい使う?

ちなみに、私たちは1回のトイレでどれくらいのトイレットペーパーを使うのでしょうか。日本トイレ協会が2019年に実施した調査によると、トイレットペーパーの使用量は図表1の通りです。
 
図表1

図表1

日本トイレ協会 トイレットペーパー、緊急時に備えて必要な分を必要な分だけ、計画的に備蓄しましょうを基に筆者作成
 
以上は、トイレットペーパーはシングルを使用し、ウォシュレットは使用しないという条件での使用量です。1ヶ月の使用量が男性で1.58ロールというのは、筆者(30代男性)としては意外と少ない印象でした。
 
なお、この結果はあくまでも平均であり、トイレットペーパーの使用量にはかなりの個人差があるとも報告されています。トイレットペーパーを節約するには、なんとなくトイレットペーパーを引き出すのではなく、使用量を意識しながら引き出すことが大切です。
 

トイレットペーパーだけじゃないトイレの節約方法

トイレに関する節約方法は、シングルのトイレットペーパーを使うだけではありません。例えば、次の3つの方法は比較的簡単にできる節約術です。

●トイレのレバーは大小を使い分ける
●トイレの清掃にはトイレットペーパーに吹きかける洗剤を使う
●タンク内の水位を調節する

レバーの大小を使い分けるのは最も簡単な節水方法です。大便時はレバーの大を、小便時はレバーの小を使うことで水の使い過ぎを防ぐことができます。
 
また、便器や便座の掃除には、トイレットペーパーに吹きかけるタイプの洗剤を使うのがおすすめです。シートタイプの流せるトイレクリーナーは便利ですが、1枚あたりの価格が高く節約にはあまり向いていません。
 
その他、タンク内の水位を低く調節して節水する方法もあります。ただし、この方法は水の勢いが弱くなって詰まりやすくなるうえに、タンク内の部品をいじって故障させてしまう恐れもあるため、実践するときは慎重に行いましょう。
 
あまり無理して節約しようとすると、トラブルが起こってかえって出費が増える可能性もあります。自分が無理なくできる方法から節約を始めてください。
 

節約するならトイレットペーパーはシングルを使ってみよう!

トイレットペーパーのシングルとダブルでは、理屈上はどちらを使ってもコストに大きな違いはありません。しかし、トイレットペーパーをついたくさん巻き取ってしまいがちな人なら、シングルのほうが調整しやすくコストを抑えられます。
 
トイレットペーパーに特にこだわりがない人であれば、節約のためにシングルを使ってみてはいかがでしょうか?
 

出典

一般社団法人 日本トイレ協会 トイレットペーパー、緊急時に備えて必要な分を必要な分だけ、計画的に備蓄しましょう
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集