長時間の電話を好む70代の母。家の電話とスマホの通話料が「毎月2万円」近くになっているのですが、シニア世代では当たり前なのでしょうか?
配信日: 2024.09.18 更新日: 2024.10.10
今回はシニア世代がスマートフォンや固定電話の通話を利用する頻度や割合などについてご紹介します。あわせて、料金をおさえる方法もまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
シニア世代がスマートフォンの通話を利用する頻度はどのくらい?
イオンリテール株式会社が実施した調査によると、シニア世代がスマートフォンの通話機能を使用する頻度は、以下のようになっていました。
・毎日:19.6%
・2~3日に1回程度:23.8%
・週に1回程度:16.0%
・週に1回以下:35.6%
・利用していない:5.0%
週に1回以上使用している人の割合は全体の6割程度となっており、通話機能を定期的に使用している人はある程度いると考えられるでしょう。
なお、スマートフォンを利用している人を対象として1回あたりの平均通話時間を調査した結果については、以下の数値が掲載されています。
・1分未満:24.5%
・1分~5分未満:53.4%
・5分~10分未満:13.7%
・10分~20分未満:4.0%
・20分~30分未満:1.9%
・30分~1時間未満:1.4%
・1時間以上:1.1%
このことから、1回あたり10分未満で通話を済ませる人は全体の9割以上を占めていると分かりました。長時間通話を何分以上からと捉えるかは人によって異なりますが、仮に30分を基準として考える場合、全体の3%以下となります。
さらに、同調査によると、シニア世代のスマートフォンの毎月の平均通信費は、「2000~3000円未満」と「3000~4000円未満」が最も多く、平均金額は4425円という結果でした。大手3キャリア利用者では「4000~5000円未満」が最も多く、平均金額は5272円です。そのため、今回のケースのように、通話料がスマートフォンと固定電話合わせて2万円近くになっているという場合、比較的高額になっていると考えられます。
固定電話で連絡しているシニア世代の割合は?
スマートフォンではなく固定電話を用いて家族と連絡をしているシニア世代の割合は、60代と70代で若干異なるようです。NTTドコモ モバイル社会研究所が実施した2022年のアンケートによると、固定電話で別居家族と連絡している割合は60代が約22%、70代が約39%とされています。
同アンケート内では、携帯電話で通話をしていると回答した人は、固定電話を使用している人の2倍近くいるようです。そのため、おもに固定電話を使用している人は比較的少ないと考えられるでしょう。
スマートフォンや固定電話の料金をおさえる方法はある?
まず、スマートフォンでの通話料金をおさえるのであれば「かけ放題プラン」や「かけ放題オプション」を契約する方法があげられるでしょう。月々2000円程度で契約できるオプションでは、ナビダイヤルや番号案内など一部対象外を除く国内通話であればどれだけ利用しても通話料は加算されません。
スマートフォンの通話料金は、30秒につき22円が一般的とされています。仮にかけ放題オプションの2000円を時間に置き換えると約45分になるため、月にそれ以上通話するのであれば、切り替えた方がお得になるはずです。
固定電話の場合、ひかり電話への切り替えを検討してみるとよいかもしれません。ただし、ひかり電話を利用するには「光回線」を契約していなければなりません。そのため、現在インターネットに加入していない場合は、金額が高くなる可能性がある点に注意しましょう。
毎月の通話料が2万円になるのは比較的高いと考えられる
自身の母が長時間通話を好んで毎月2万円の通話料がかかっている場合、比較的高額になっていると考えられます。仮に30秒22円かかるプランのスマートフォンで通話した場合、1ヶ月(30日)で約455分、1日あたり15分程度の通話を毎日していると、月に2万円ほどかかる計算となります。そのため節約を検討するのであれば、スマートフォン・固定電話ともにプランの見直しを実施する必要があるかもしれません。
うまくプランを切り替えられれば、毎月の通話料をおさえられる可能性は十分にあります。ただし、プランを見直しても使い方を誤ってしまうと状況が改善しないこともあるので、使い方についてはしっかり話し合うようにしてください。
出典
イオンリテール株式会社 シニアのスマートフォン利用に関する調査
NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページ シニアの別居家族との連絡 調査開始以来初最も多い方法が変わる 60代携帯電話での通話からLINEメッセージ、70代固定電話から携帯電話での通話
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー