更新日: 2024.10.10 その他家計

節約のために就寝時は「エアコン」の「切りタイマー」を利用しています。暑くて途中で起きてしまうのですが、睡眠の質的にはつけっぱなしがよいですか?

節約のために就寝時は「エアコン」の「切りタイマー」を利用しています。暑くて途中で起きてしまうのですが、睡眠の質的にはつけっぱなしがよいですか?
暑い時期の夜、節約のためにエアコンの切りタイマーを使用する方法がありますが、それが睡眠の質にどのような影響を与えるか気になる方もいるでしょう。暑さで夜中に何度も目を覚ましてしまうと、翌日の体調に悪影響を及ぼすおそれがあります。
 
この記事では、寝ているときにエアコンをつけっぱなしにした場合と切りタイマーをつけた場合の電気代の違いを解説します。寝るときにエアコンをつけっぱなしにする利点や注意点、対策方法についてもご紹介しているため、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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寝ているときにエアコンをつけっぱなしにしている割合

ダイキン工業株式会社が行った、熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査によると、寝ているときにエアコンを使用している方の割合は、81.6%という結果です。
 
さらに、同調査によると寝ているときにエアコンをつけている方の中で、エアコンを朝までつけっぱなしにしている方の割合は46.1%、タイマーをつけて寝る方の割合は43.5%という結果も出ています。
 

寝ているときにエアコンをつけっぱなしにした場合と切りタイマーをつけた場合の電気代

寝ているときにエアコンをつけっぱなしにした場合と、切りタイマーをつけた場合の電気代を計算します。エアコン代を計算する条件は以下の通りとします。

●エアコンの消費電力:650ワット(7〜10畳目安)
●エアコンの使用時間:8時間(つけっぱなしの場合)/3時間(切りタイマーの場合)

電気代単価は、公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/キロワットアワーとします。
 
電気代は、以下の式で求められます。
 
・消費電力量(ワット)÷1000×使用時間×電気単価(円/キロワットアワー)
 
電気代を表1にまとめました。
 
表1

1日あたり 1ヶ月あたり
つけっぱなしの場合 約161円 約4830円
切りタイマーの場合 約60円 約1800円
差額 約101円 約3030円

※筆者作成
 
表1から、寝るときに3時間の切りタイマーをつけると電気代の節約につながる可能性があることが分かります。
 
なお、エアコンの消費電力量はエアコンの機種やメーカーなどにより異なり、電気代単価も変動がありますので、参考程度にしてください。
 

エアコンをつけっぱなしにする利点

結論からいうと、寝るときはエアコンをつけっぱなしにすることが推奨されているようです。寝るときにエアコンをつけっぱなしにした場合の利点を、以下にまとめました。

●睡眠の質が向上する可能性がある
●熱中症の発生をおさえられる可能性がある
●温度だけでなく、湿度も一定に保たれる傾向がある

住環境や気温などによって、結果は異なる可能性があります。
 

エアコンをつけっぱなしにするときの注意点と対策

エアコンをつけっぱなしにして寝る場合、以下のような注意点があります。

●のどが乾燥することがある
●風邪をひく場合がある
●倦怠感がみられる場合がある

上記の症状は、以下のような対策を取ると軽減できる可能性があります。

●寝室内の温度を26〜28度程度にする
●エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用する
●エアコンのフィルターの掃除をこまめにする
●冷え性の場合は、保温性の高いガーゼ生地の衣類を重ねて着る

寝るときには、上記のような対策を実践してみてください。
 

寝ているときにエアコンをつけっぱなしにした方が熱中症対策につながり、睡眠の質も向上する可能性がある

ダイキン工業株式会社が行った、熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査によると、寝ているときにエアコンをつけている方の中で、エアコンを朝までつけっぱなしにしている方の割合は、46.1%という結果が出ています。
 
寝るときにエアコンの切りタイマーをつけると電気代はおさえられる傾向があるものの、熱中症のリスクや睡眠の質に影響を及ぼすおそれがあります。そのため、特に暑い日の夜に寝るときはエアコンをつけっぱなしにしたほうがよいといえるでしょう。
 
寝るときにエアコンをつけっぱなしにする場合は、のどの乾きや風邪予防のために、エアコンの温度の調整やフィルターの掃除などを行いましょう。
 

出典

ダイキン工業株式会社 熱帯夜の睡眠時の熱中症対策とエアコン使用に関する意識調査
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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