更新日: 2024.10.10 その他家計
「肉は国産しか買わない」と言う保育園のママ友がいます。同じ4人家族で「輸入肉」を購入している我が家とはどのくらい食費が違いますか?
本記事では、家族4人で消費した場合、国産肉と輸入肉では食費にどのくらい違いが出るのか調べました。国産肉と輸入肉それぞれの特徴やメリット・デメリットもあわせてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
国産肉と輸入肉の費用にはどのくらい差があるのか?
まずは牛肉と豚肉について、国産と輸入それぞれの価格の目安を比べてみましょう。
牛肉は、農林水産省が実施した「食品価格動向調査(食肉・鶏卵)」によると、令和6年8月時点で国産牛肉(冷蔵ロース)の価格が100グラムあたり約821円、輸入牛肉(冷蔵ロース)は100グラムあたり約376円です。
豚肉は国産と輸入を比較したデータがないため、実際にネットスーパーで販売されている価格を例にします。
・国産豚しゃぶしゃぶ用(ロース肉)180グラム:税込み657円(100グラムあたり約365円)
・アメリカ産豚しゃぶしゃぶ用(ロース肉)180グラム:税込み404円(100グラムあたり約224円)
上記のように、国産と輸入では100グラムあたり牛肉は445円程度、豚肉は141円程度の価格差となる場合もあるようです。
家族4人で消費した場合の費用の違いは?
独立行政法人農畜産業振興機構によると、令和5年の一人あたりの年間購入数量は、牛肉が2026グラム、豚肉は7608グラムです。
家族4人の1ヶ月分だと牛肉が約675グラム、豚肉が約2536グラムとなります。前述した100グラムあたりの値段で国産と輸入で分けて計算した場合、1ヶ月にかかる費用はそれぞれ以下の通りです。
【牛肉】※家族4人で月に約675グラム消費すると仮定
・国産(100グラムあたり約821円):約5542円
・輸入(100グラムあたり約376円):約2538円
【豚肉】※家族4人で月に約2536グラム消費すると仮定
・国産(100グラムあたり約365円):約9256円
・輸入(100グラムあたり約224円):約5681円
国産のお肉を選んだ場合、牛肉でも豚肉でも3000円ほど1ヶ月の食費が高くなる可能性があります。
国産肉と輸入肉の特徴
国産肉と輸入肉には、それぞれ特徴があります。
まず、国産肉は厳しい衛生管理基準をクリアしていること、ホルモン剤や抗生物質の使用が制限されていることなどにより、安全性が高いことで知られています。また、海外産のお肉に比べて輸送距離が短いため、鮮度が落ちにくいことも特徴のひとつです。
一方、輸入肉は輸送距離が長く鮮度が落ちやすいなどのデメリットもありますが、国産肉に比べて価格が安い場合が多いです。
値段だけで選ぶのであれば輸入肉の方がよいかもしれませんが、それぞれの特徴をよく理解したうえで、慎重に選ぶことをおすすめします。
国産肉と輸入肉では1ヶ月の食費に3000円ほど差が出る場合もある
お肉を購入する際に国産か輸入かで迷われることもあるでしょう。国産と輸入では100グラムあたり牛肉は445円程度、豚肉は141円程度の差が出るものもあるようなので、家族4人で消費する場合は食費への影響も大きいかもしれません。
実際に、一人あたりの購入数量から計算した4人家族における1ヶ月分のお肉の価格は、国産か輸入かで3000円ほどの差が出るケースもあるようです。
今回の事例では「ママ友が肉は国産しか買わないと言っている」ということですが、月3000円の差が出ることをどのように感じるかは、人それぞれでしょう。国産肉と輸入肉それぞれの特徴を理解したうえで、どちらを選ぶべきか慎重に検討することをおすすめします。
出典
農林水産省 食品の価格動向 食品価格動向調査(食肉・鶏卵)
独立行政法人農畜産業振興機構 畜産の情報 令和5年(1~12 月)の食肉の家計消費動向
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー