更新日: 2024.10.10 貯金
友人は「手取り15万円」でも貯金が「200万円」あるそうです。私は1人暮らしでカツカツですが、やはり“実家暮らし”はお金が貯まるのでしょうか?
一方、実家暮らしの人は家賃負担がない分、お金のやりくりにゆとりがあり貯蓄しやすいイメージがあります。では、実家暮らしだと本当にお金が貯まるのでしょうか。
執筆者:石上ユウキ(いしがみ ゆうき)
FP2級、AFP
実家暮らしだとお金が貯まる?
基本的に、実家暮らしだと、一人暮らしよりもお金が貯まりやすいです。一人暮らしの場合、家賃や水道光熱費をすべて自分の収入から支払う必要があります。
しかし、実家暮らしであれば家賃や水道光熱費は親の名義で支出することがほとんどでしょう。そのため、自身は「家に入れる分のお金」さえ負担すればよいため、支出負担が多少和らぐのです。
実家暮らしで家にお金を入れる人はどれくらい?
保険マンモス株式会社の調査によれば、実家暮らしの500人の人にアンケートを行った結果、家にお金を入れている人の割合は74%、お金を入れていない人の割合が26%となっており、多くの人が実家にお金を入れていることが分かります。
また、同調査によると、実家に入れているお金の平均額は4万257円でした。最高額が28万円、最低額は1000円との結果も出ています。収入や家庭によって実家に入れているお金の金額には差があるようです。
ただ、総務省の「平成30年度住宅・土地統計調査」によれば、家賃・間代の平均額は5万5675円であり、実家に入れているお金の平均額と比べても、実家暮らしのほうが住まいに関する支出が少ないと言えます。
一人暮らしの平均支出
総務省の「家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)」によれば、単身世帯の消費支出平均は16万7620円となっています。なかでも食費が4万6391円、住居費が2万3815円、交通・通信費が2万1796円を占めています。
実家暮らしの場合は、住居費など一人暮らしよりも支出が少なくなるため、いくらか貯金に回せると考えられますが、一人暮らしの場合は上記の支出を一人でまかなうため、手取り金額によっては厳しいものとなるでしょう。
一人暮らしの貯金のコツ
一人暮らしでも上手に貯金するコツとして、先取り貯金が挙げられます。
先取り貯金は、収入が入ったらすぐに一部を貯金に回し、残ったお金で生活費をやりくりする方法です。「お金が残ったら貯金をする」というやり方の場合、生活費が足りなくなって貯金分のお金に手をつけることもあるかもしれませんが、先取り貯金ではそれがなくなるため、毎月着実にお金を貯められます。
もし自主的に貯金をするのが難しい場合は、積立定期預金などを活用して、半強制的に貯金をつくるようにすると、次第にお金が貯まっていくのを実感できるでしょう。
貯金が少しずつできるようになり、お金の管理の仕方が分かってきたら、投資でさらにお金を増やすことを考えても良いでしょう。新NISAのような制度を活用すれば、初心者でも気軽に投資を始められます。
まとめ
実家暮らしは住まいに関するお金が一人暮らしよりも少ないため、貯金を効率よく行えます。実家暮らしをしているのであれば、メリットを十分に活かして貯金する習慣を身につけましょう。
一方、一人暮らしでもコツをつかめば貯金ができるようになります。「貯金に回すお金に手をつけない」ことを守れば、毎月の貯金で少しずつお金を増やせるでしょう。
出典
保険マンモス株式会社 実家暮らしの方へのアンケート(自社調べ)(PR TIMES)
総務省 平成30年度住宅・土地統計調査
総務省 家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2023年(令和5年)平均結果の概要
執筆者:石上ユウキ
FP2級、AFP