更新日: 2024.10.03 その他家計

「残り湯洗濯」できることは知っていますが、実践しようと思ったことはありません。「衛生面」に問題はないのでしょうか?また「節約方法」はありますか?

「残り湯洗濯」できることは知っていますが、実践しようと思ったことはありません。「衛生面」に問題はないのでしょうか?また「節約方法」はありますか?
残り湯を使って洗濯するのは衛生面的に問題ないかどうかや、節約につながるかどうかが気になっている方もいるでしょう。本記事では、洗濯に残り湯を使うメリットや雑菌の繁殖について解説するとともに、洗濯にかかる費用を抑えるポイントを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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残り湯を使って洗濯するメリット

ここでは、お風呂の残り湯を使って洗濯するメリットを2つ紹介します。
 

水道代が節約できる

残り湯を使って洗濯をすると、水道代の節約につながります。仮に、1回の洗濯で使用する水量を80リットルとして、内40リットルは残り湯を使うとします。
 
水道料金を1リットルあたり0.24円と仮定すれば、残り湯を使用すると1回の洗濯で約9.6円の節約が可能です。1ヶ月では約288円、年間では約3504円もお得になります。水道料金や1回の洗濯に使う水量によって多少の変動はありますが、残り湯の使用により節約効果が期待できるといえるでしょう。
 

温度が高く汚れが落ちやすい

入浴直後の残り湯は温度が高く、洗濯に使えば汚れが落ちやすいメリットがあります。お風呂の残り湯の温度は、入浴直後で40℃前後です。冷たい水よりもお湯のほうが汚れが落ちやすく、お風呂の残り湯を使用することで衣類の汚れが落ちやすくなるでしょう。
 

残り湯は時間が経つと雑菌が繁殖する

残り湯を洗濯に使用する際は、雑菌の繁殖に注意が必要です。お風呂の残り湯には入浴中に皮膚から落ちた細菌が含まれており、細菌は時間が経つにつれて増殖するといわれています。
 
そのため、入浴後に長時間放置した残り湯を使って洗濯すれば、雑菌が洗濯物に移ってしまうかもしれません。病気の原因になる心配はありませんが、衛生面は気になります。残り湯の使用は洗いの時だけにして、すすぎには水道水を使用するのがおすすめです。
 
なお、洗剤には洗濯水に溶けだした汚れを洗濯物に再付着させないようにする働きがあるため、残り湯の汚れが衣類につく心配はありません。すすぎの工程では洗剤が洗い流されていて、残り湯を使うと雑菌が付着してしまう可能性があるため、水道水を使用してしっかり汚れを落とすことが大切です。
 

洗濯にかかる費用を節約するポイント

ここでは、洗濯にかかる費用を節約するポイントを紹介します。残り湯の使用とあわせて実践すれば、水道代や電気代をさらに節約できるでしょう。
 

スピードコースを利用する

洗濯にかかる費用を節約するなら、スピードコースやお急ぎコースなど、洗濯時間が短いモードの利用がおすすめです。スピードコースやお急ぎコースでは、洗濯機の運転時間が短く設定されているため、通常のコースよりも電気代を抑えられます。
 
また、洗濯物の量が少ない場合や急いで洗わなければならない場合にも、スピードコースの利用がおすすめです。通常のコースよりも短時間で洗濯が完了するため、時間と電気代の節約になります。
 

適切な量の洗剤を使う

適切な洗剤の量を守ることも、洗濯にかかる費用の節約につながります。
 
洗剤を多めに入れると汚れが落ちやすくなると考える方もいるかもしれませんが、実際には洗剤の量が多すぎると、洗剤が衣類に残らないようにすすぎの回数を増やす必要があるため、電気代と水道代が高くなってしまいます。洗剤を完全に流しきれていないと、衣類に残った洗剤が肌に触れてかぶれやアレルギーの原因となることもあるでしょう。
 

フィルターはこまめに掃除する

洗濯機のフィルターが詰まると乾燥効率が大幅に低下してしまうため、フィルターはこまめに掃除しましょう。乾燥機能をよく使う場合、フィルターにゴミや繊維が溜まりやすくなります。
 
フィルターが詰まると風量が減少して乾燥にかかる時間が長くなり、結果として電気代がかさんでしまうでしょう。定期的にフィルターを掃除すれば乾燥機能の効率が維持され、電気代の節約につながります。
 

残り湯はすぐに使って雑菌が繁殖しないようにしよう

残り湯はすぐに使用して雑菌が繁殖するのを防ぐようにしましょう。入浴直後の残り湯を使って洗濯すると汚れが落ちやすいだけではなく、水道代の節約にもつながります。洗濯は毎日のように行う家事のため、少しでも節約ができると家計にゆとりが生まれるでしょう。
 

出典

東京都水道局 節水について | よくある質問
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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