在宅勤務でLEDライトを1日中つけっぱなしにしています。電気代が高くなるか不安なのですが、明るさを低くするとどのくらいの節約になりますか?
配信日: 2024.10.04 更新日: 2024.10.10
本記事ではLEDライトの明るさを低くすることで、電気料金にどれくらいの影響があるのかを解説します。LEDライトを使用している人や検討をしている人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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LEDライトの電気代はどれくらい節約できるか
LEDライトは、蛍光灯や白熱灯に比べると電気料金が安くなり節約につながります。蛍光灯に比べて、LEDライトは電気代を約60%節約できるとの試算もあります。
蛍光灯をLEDライトに替えるだけで電気代を大きく節約できますが、さらにLEDライトの電気代を節約できるか検討してみましょう。まずは、LEDライトの特徴から解説します。
LEDライトとは
LEDとはLight Emitting Diodeの頭文字をとったもので、発光ダイオードとよばれる半導体の一種です。寿命の長さや消費電力の少なさで省エネ効果に優れており、一般家庭の電球形LEDランプをはじめ、施設や屋外照明など幅広い用途で需要が拡大しています。
また、LEDライトには紫外線や赤外線が含まれないので、それらによる照明器具や周囲へのダメージがないという特徴があります。また、蛍光灯や白熱灯は赤外線により熱が発生しますが、LEDライトは熱が発生しないので消費電力を抑えることができるのです。
LEDライトの調光による節電効果
パナソニック株式会社によると、白熱灯は明るさを約20%にすると消費電力が約50%になります。一方、LEDライトは約50%の明るさで消費電力が約50%になります。つまり蛍光灯や白熱灯に比べて、LEDライトは効率よく節電が可能です。
1時間あたりの電気料金は、以下の計算式で算出できます。
消費電力(W)÷ 1000 × 使用時間 × 1kWhあたりの電気料金(※)
※ 全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価31円/kWh(税込)
具体的に20W相当のLEDライトを24時間つけっぱなしにすると、1年間の電気料金は以下のとおりです。
20W ÷ 1000 × 24時間 × 31円/kWh × 365日=5431円
調光により明るさを2分の1にすると電気料金も半額になり、年間約2715円の節約になります。
明るさ以外でLEDライトの電気代を節約する方法
LEDライトは、調光以外にも以下の方法で電気料金の節約が可能です。
●広い場所は一つの明るいライトではなく、消費電力の少ない小さなライトを分散して設置する(多灯分散照明)
●リモコンで操作するタイプは待機電源が発生するので、長時間使用しないときは主電源をオフにする
●玄関などは人感センサーや明暗センサーを利用して必要なときだけ使う
●キッチンなどの汚れやすい場所のライトはこまめに掃除をして汚れないようにする
LEDライトのメリット・デメリット
LEDライトのメリット・デメリットを以下にまとめたので、買い替えるときの参考にしてください。
◆LEDライトのメリット
●消費電力が少なく、省エネ効果が高い
●寿命が長く交換頻度が低くなる
●発熱が少なく安全性が高い
●すぐに明るくなる
●紫外線を出さないため虫が寄り付きにくく室外にも適している
◆LEDライトのデメリット
●初期費用が高い
●配光角が狭く場所によっては暗く感じる
●熱に弱く浴室など熱がこもる場所では損傷する可能性がある
●蛍光灯や白熱灯と比べると照明器具自体が重い
LEDライトの使い方を工夫してさらに節電しよう
現在使用中の蛍光灯や白熱灯を適切な明るさのLEDライトに交換するだけで、電気料金を大幅に節約できます。ただし、照明器具本体の価格が高いため予算に合わせて使用頻度が多い場所から切り替えましょう。
また、調光で明るさを調整したり、消費電力の少ないライトを分散したりすることで、さらに効果的に節電することが可能です。
出典
パナソニック株式会社 よくあるご質問 〈LED調光照明〉LED照明器具を調光するとどれぐらい省エネできますか。
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー