更新日: 2024.10.10 その他家計
お風呂は「ぬるいお湯に長く浸かるとリラックス効果がある」と聞きました。湯船の温度を「40度」から「38度」に下げようと思いますが、ガス代はどのくらい節約になりますか?
本記事では、お風呂の温度を下げることでどれくらいガス代を節約できるかについて解説します。ガス代を節約したい方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お風呂の温度を40度から38度に下げたときのガス代の差
日本浴用剤工業会によれば、42~44度の高温浴は交感神経を刺激し、心身の緊張を高めるため、活動前におすすめです。
40度前後の湯に長く浸かると、圧力があり、足の疲れを取りたいときに適しています。また、40度以下のぬるめの湯は副交感神経を働かせて心身を鎮静させる作用があり、安眠したいときは38~40度のお湯が効果的とのことです。
お風呂のガス代は、以下の計算式で算出可能です。
・水量×上昇温度÷(熱効率×発熱量)×単位料金
以下は、お風呂の温度を40度から38度に下げた場合のガス代のシミュレーションです。
・水量:180リットル
・発熱量:1万750キロカロリー(1立方メートルあたり45MJ)
・熱効率:80%
・都市ガス単位料金:143.61円/立方メートル(東京ガス 2024年9月検針分 B表)
・20度の水を40度まで温めて、180Lのお風呂を用意した場合
180リットル×20度÷(80%×1万750キロカロリー)×143.61円=約60.1円
・20度の水を38度まで温めて、180Lのお風呂を用意した場合
180リットル×18度÷(80%×1万750キロカロリー)×143.61円=約54.1円
・ガス代の差
約60.1円-約54.1円=約6円
上記の条件では、お風呂の温度を40度から38度に下げることで、1回あたり約6円のガス代を節約できます。月に30回お風呂を使うと約180円、年間では約2160円の節約が可能です。なお上記はシミュレーションなので、実際の金額とは異なる場合があります。
お風呂のガス代を節約する方法
お風呂のガス代を節約する方法を実践することで、ガスの使用量を減らし、ガス代の節約が可能です。その結果、家計の負担を軽減することができます。本項では、お風呂のガス代節約に有効とされる主な方法3点について紹介します。
入浴の間隔をあけない
家族などの同居人がいる場合、入浴の間隔を短くすることでガス代を節約できます。
経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、入浴間隔を2時間空けると200リットルのお湯が約4.5度冷め、その際に追い焚きをするとガス代がかかります。追い焚きを避けることで、年間でガス使用量を38.2立方メートル削減でき、約6190円の節約が可能です。入浴の直前にお湯を入れて、家族や同居人で入浴間隔をあけずに使用しましょう。
追い焚きの回数を減らす
追い焚きを使うとガスの消費量が増え、コストも上がります。追い焚きの回数を減らすことで、ガス代を節約できます。追い焚きを頻繁に使用している場合は、適切かどうか再度確認しましょう。
お湯の温度を高くしすぎない
前述のとおり、温度を下げるとガス代が安くなりますが、反対にお湯の温度を高くするとガスの使用量が増えガス代も上がります。したがって、お風呂やシャワーの温度は必要以上に高くしないことが大切です。温度が上がるほど、ガス使用量が増えることを理解しておきましょう。
お湯の量を少なめにする
お風呂のガス代を節約する方法の一つは、お湯の量を少なめにすることです。お湯の量を減らすことで、ガスの使用量も減少します。シャワーの場合も同様です。
「省エネポータルサイト」によると、シャワーの時間を1分短くするだけで、年間でガス使用量が12.78立方メートルの省エネとなり、約2070円のガス代を節約することが可能です。
お風呂でリラックスしながら節約も心掛けよう!
お風呂の温度を下げることで、ガスの使用量をおさえられガス代を節約できます。さらに、ぬるま湯ならリラックス効果があり、ストレス解消にも役立ちます。また、追い焚きの回数を減らしたり、お湯の量を少なくしたりすることもガス代の節約に効果的です。
ガス代のコストを把握したうえで、無理なくリラックスしてお風呂を楽しむことをおすすめします。
出典
日本浴用剤工業会 入浴によって得られる作用
東京ガス株式会社 Q都市ガスの熱量や組成などについて知りたい。
東京ガス株式会社 ガス料金表 (家庭用/業務用・工業用 共通)
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー