更新日: 2024.10.10 その他家計
夫がジムを「月8000円」で契約していますが、運動はせず「お風呂代わり」にしか使っていません。光熱費が浮くなら“解約”する必要はないでしょうか?
今回は、シャワー約15分にかかる水道光熱費×30日(1ヶ月)と、ジムの会費月8000円を比較し、どちらがどれだけ安く済むのかについて見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ジムに通うことで節約できるガス代と水道代は?
自宅でお風呂やシャワーを使わず、ジムで済ませた場合に、節約できるガス代と水道代について計算してみましょう。今回は東京都在住で、ジムに通っていない場合は、シャワーで40度・180リットルのお湯を利用(15分間程度に相当)する人を想定してシミュレーションします。
節約できるガス代は?
まず、ガス代について考えてみましょう。前提は以下の通りとします。
●東京都の9月の平均水温24度から40度に温める(温度差16度)
●一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80%
●発熱量は1万750(キロカロリー/立方メートル)
●基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金」の計算式で求められます。
この計算式に基づいて計算すると、シャワーを10分間で120リットル使用する場合は、「16度×120リットル÷(80%×1万750キロカロリー/立方メートル)×130.46円」で約29円のガス代がかかります。つまり1ヶ月にするとシャワーにかかるガス代は約29(円)×30(日)=約870円ということになります。
節約できる水道代は?
続いて水道代について考えてみましょう。水道代1リットル当たりの単価は、東京都水道局が公表している目安の0.24円として計算します。
シャワーを15分間使用した場合は、およそ180リットル使うことになるため、水道代は「0.24(円)×180(リットル)」で43.2円となります。1ヶ月(30日間)行った場合は、43.2(円)×30(日)=1296円となり、約1300円節約できていることになります。
月8000円のジム代と1ヶ月の水道光熱費を比較
シャワー約15分にかかる水道光熱費×30日(1ヶ月)と、ジムの会費月8000円を比較してみましょう。シャワーを15分使用する場合の水道光熱費は、ガス代の870円と水道代の1296円を合わせた2166円となります。
月8000円のジム代と1ヶ月の水道光熱費を比較すると、1ヶ月の場合は5834円、6ヶ月にすると3万5004円、1年だと7万8円という差が生じます。1年で比較すると価格に大きな差が生じており、ジムを利用するよりも自宅でシャワーを浴びたほうが月にかかる費用が抑えられていることが分かるでしょう。
月8000円のジムに通う場合と1ヶ月の水道光熱費の差は約5800円!
今回はジムに通う場合と15分間シャワーを利用する人の水道光熱費の費用差について解説しました。月8000円のジムに通う場合と水道光熱費では1ヶ月の場合は5834円、6ヶ月にすると3万5004円、1年だと7万8円という差が生じます。
節約をしたいというのであれば、自宅でシャワーを浴びたほうが安く済みます。費用対効果を考えながら、引き続きジムを利用するか検討してみるとよいでしょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
東京都水道局 よくある質問 節水について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー