更新日: 2024.10.10 その他家計

生活費込みで家に「2万円」しか入れない息子。「食費だけ」でも2万円では足りないと思うのですが、一般的に「一人暮らしの生活費」はどのくらいなのでしょうか?

生活費込みで家に「2万円」しか入れない息子。「食費だけ」でも2万円では足りないと思うのですが、一般的に「一人暮らしの生活費」はどのくらいなのでしょうか?
社会人で実家暮らしをしている場合、家に生活費を入れている方もいるのではないでしょうか。そこで気になることは「家にいくら入れたらよいか」でしょう。
 
今回は、実家暮らしをしている方が家に入れている金額の平均や、一人暮らしの生活費の目安を基に、金額を決める際のポイントなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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実家暮らしで家にお金を入れている人の割合とその金額

保険マンモス株式会社が実家暮らしをしている男女500人を対象に実施したアンケート調査によると、「家にお金を入れていない」と答えた方は全体の26%、つまり、約7割の方は家にお金を入れているようです。
 
また、家にお金を入れている方の平均額は約4万円となっています。19歳以下の平均額は2万5663円ですが、31〜40歳は4万1875円と回答者の年齢が上がるほど平均額は高くなっています。
 
同アンケート調査による「実家暮らしをしている理由」として「お金に余裕がないから」と答えた方の割合が最も多く、金銭的な理由からお金を入れない、もしくは最低限のお金だけ家に入れているという方も一定数いることが分かります。
 

一人暮らしの生活費の目安

総務省統計局が実施した「家計調査報告(2023年)」によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費の平均は16万7620円となっています。内訳は表1の通りです。なお、今回は消費支出の合計を生活費としています。
 
表1

支出 金額
食料 4万2049円
住居 2万3799円
光熱・水道 1万3045円
家具・家事用品 5760円
被服及び履物 4447円
保険医療 7367円
交通・通信 2万1654円
教育 2円
教養娯楽 1万8794円
そのほかの消費支出 3万704円
合計 16万7621円

※総務省統計局「家計調査家計収支編」を基に筆者作成
 
この平均は一人暮らしの場合であり、ここから食費、住居費、水道光熱費を引いた8万8723円が実家暮らしの1ヶ月の生活費の目安となるでしょう。
 
なお、家計調査報告の調査対象には持ち家世帯も含まれていることから、住居費の金額が低めになっています。あくまで参考程度にしてください。
 

実家暮らしの人が家に入れる生活費の目安は?

家に入れるお金の平均は約4万円ということが分かりましたが、実際に妥当と考えられる金額は収入や家庭の経済状況によっても異なります。今回は、新社会人の息子が家にお金を入れると仮定して目安を考えてみましょう。
 
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、大学卒業の初任給が23万7300円とされており、手取りは19万程度であると考えられます。その場合、平均もしくはそれ以上の金額を家に入れられる余裕があるかもしれません。
 
例えば、食費を家に入れる場合は、一人暮らしの食費の目安である4万円程度を入れるなど、家族と相談しながら双方が納得する金額を決めるとよいでしょう。
 
将来の一人暮らしに備えて浪費癖をつけないためにも、自分の生活費分の金額を把握し、毎月家に入れることで、お金を使う傾向や節約できる項目を理解するきっかけにもなるかもしれません。
 

一人暮らしの生活費の平均は約17万円!実家暮らしの場合、平均額の4万円を基準に、家に入れる金額を検討することがおすすめ

実家暮らしをしている方の約7割が家にお金を入れており、その平均額は約4万円であることが分かりました。一人暮らしの生活費の平均が約17万円であることを考慮すると、大学卒業で働いている場合は、平均額かつ一人暮らしの食費の目安である4万円以上の金額を家に入れられる可能性もあります。
 
金額を決める際には、食費、住居費、水道光熱費などを計算して家族と折半するなど、よく話し合って双方が納得できる金額を決めましょう。
 
将来に向けたお金の管理や貯金の勉強にもなるため、実家暮らしの方はこの記事を参考に家に入れる金額を検討してみてください。
 

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしは家に毎月いくらお金を入れてる?男女500人調査結果では平均約4万円、「入れていない」は約3割に(PRTIMES)
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 表番号2 男女,年齢階級別 単身世帯・勤労者世帯2023年
厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査(9)新規学卒者の学歴別にみた賃金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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