夫が急な雨でも「傘」がなければぬれて帰ってきます。コンビニで傘を買うのは「もったいない」とのことですが、スーツの“クリーニング代”を考えると、傘代のほうが安いですよね…?
配信日: 2024.10.13 更新日: 2024.10.15
本事例は、無駄な出費を抑えたいという夫の気遣いからきた行動です。実際に、傘代とスーツのクリーニング代を具体的に比較し、どちらが本当に安いのかを検証し、節約のヒントや便利なサービスを紹介します。
執筆者:渡邉志帆(わたなべ しほ)
FP2級
傘代とスーツのクリーニング代はどっちが安い?
コンビニで売られている傘の価格は、大手コンビニエンスストアの場合、700円前後です。一方、ぬれたスーツのクリーニング代は上下で1500円程度かかることが多いようです。つまり、雨の日に一度でもぬれてしまうと、傘の倍以上の出費になるのです。
月に1回雨にぬれて帰ってクリーニングに出すと、年間で1万8000円かかりますが、傘を1本持っていればこのコストが抑えられます。
しかし、「毎回新しい傘を買うのはもったいない」という意見ももっともかもしれません。家に帰ったら傘はあるし、無駄な買い物になるという考えになっても不思議ではないでしょう。
とはいえ、雨の日の度にぬれて帰って来られると、クリーニング代の負担以外にも、体調を崩してしまう可能性も考えられます。どうすれば賢く対処できるのでしょうか。
急な雨への対応はどうすれば良い?
急な雨へ対応するには、以下のような方法があります。
傘のシェアリングサービスを利用する
最近では駅、商業施設、コンビニなどで、傘のシェアリングサービスが増えてきています。シェアリングなら、使いたいときだけ借りて、使わなくなれば返却できるので、スペースを取らず、無駄な出費も防げます。
傘のシェアリングサービス「アイカサ」の場合は、1日借りると140円で、借りっぱなしでも560円となっており、とてもリーズナブルに利用ができるのです。
買った傘が無駄になってしまう、という心配がなくなり買う場合より費用も抑えられます。
コンパクトな傘を常に持っておく
最近は、手のひらサイズのコンパクトな傘や軽量な傘も増えており、カバンの中に入れてもあまり邪魔になりません。「傘を持ち歩くのが面倒」という人でも、これならさっと持ち運べるのではないでしょうか。
クリーニング費用を夫婦で共有しておこう
スーツのクリーニング代はいくらかかるのかを、具体的に伝え家計への影響を説明することが大切です。
夫がぬれて帰ってくるのは、傘を買うのがもったいない、という家計を心配した行動かもしれませんが、実際はクリーニングのコストが負担であると伝えてみることで理解を得られる可能性があります。
また、雨にぬれて帰る場合は、夫自身がクリーニング店に行ってお金を払ってもらうことで、傘を買うことの経済的メリットを実感してもらえるかもしれません。
まとめ
急な雨の日、傘を買わずにぬれて帰ってくる場合の、傘代とスーツのクリーニング代を比較すると、長い目で見れば傘を買うほうが節約になる可能性が高いです。
さらに、傘のシェアリングサービスやコンパクトな折り畳み傘を活用すれば、無駄な出費や荷物の煩わしさを軽減できます。最適な方法を夫婦で共有し合って雨の日の対応を見直すことで、家計にもゆとりが生まれるかもしれません。
執筆者:渡邉志帆
FP2級