更新日: 2024.10.18 その他家計

一人暮らしで毎月の食費が「8万円」は高すぎますか? もはや自炊を頑張らずに「惣菜」を買った方がいい気がします…

一人暮らしで毎月の食費が「8万円」は高すぎますか? もはや自炊を頑張らずに「惣菜」を買った方がいい気がします…
一人暮らしは、一般的にどれくらいの食費でやりくりしているのでしょうか。本記事では単身世帯の食費の平均額やその内訳を解説します。
 
節約のために自炊をしているのに、食費の節約につながらないとお悩みの方は、節約効果がある自炊方法も紹介するため、参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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単身世帯の1ヶ月あたりの食費は?

単身世帯が1ヶ月にかけている食費はどれくらいなのでしょうか。総務省統計局が2023年に実施した「家計調査(家計収支編)」によると、単身世帯の1ヶ月あたりにかかっている食費の平均額は、4万2049円とされています。
 
そのため、自炊しているかどうかによって差はあるものの、毎月8万円という金額は、一人暮らしの食費としてはかなり高いということになります。
 
なお、都市の規模別で見ても、大都市では毎月4万4038円、中都市では毎月4万471円、小都市・町村では毎月4万677円という結果であるため、どこに住んでいても食費にかかる金額はそれほど変わらないといえるでしょう。
 

食費がかかるのは食品価格が高騰しているのも原因?

毎月8万円という食費は、平均額と比較するとおよそ2倍に相当するため、高いと考えられます。
 
総務省統計局が2023年に実施した同調査によると、1ヶ月の食費の平均4万2049円のうち、自炊に関係があると考えられる主な費用の内訳は、次の通りです。


・穀類:2821円
・魚介類:2222円
・肉類:2400円
・乳卵類:1832円
・野菜・海藻:3746円
・果物:1700円
・油脂・調味料:1587円

なお、お惣菜などに該当する「調理食品」は1ヶ月あたり7618円となっており、外食にかかる費用は1ヶ月あたり9690円です。この金額から考慮しても、やはり毎月8万円は高いといえるでしょう。
 

食費が高くなっている原因として考えられること

自炊は食費を安く抑えられるイメージですが、今回の場合、なぜ毎月食費が8万円もかかっているのかを考えてみましょう。
 

食材や調味料にこだわりすぎている

自炊と一言でいっても、冷蔵庫のあまりもので作る料理から、食材と調理過程にこだわった料理までさまざまです。
 
本格的に作ろうとした場合、普段あまり利用しない食材や調味料、スパイス、ハーブなどを使うこともあるでしょう。毎回時間をかけて一から食材を買いそろえて自炊していると、食費が高額になってしまう可能性があります。
 

高級な食材で自炊している

都心部に住んでいると、近くに手頃なスーパーがなく、デパートの食品売り場や高級スーパーで食材を購入することもあるかもしれません。その結果、自炊をしているとはいえ、食費が高くなってしまう可能性が考えられます。
 

自炊をやめてお惣菜を買うと節約になるか

自炊をすれば必ずしも節約になるとは限りません。例えば、ギョーザを例に考えてみましょう。
 
自分で作る場合は、豚ひき肉、白菜(またはキャベツ)、にら、ギョーザの皮をそろえる必要があり、作る量にもよりますが、すべて買いそろえると安くても500~800円程度はかかってしまうケースがあります。
 
しかし、有名食品メーカーの冷凍ギョーザを買う場合は、12個入り250円前後で済ませられます。スーパーのお惣菜コーナーでも8個入りが400円ほどで購入できる場合があります。
 
さらにコロッケの場合を考えると、作るにはじゃがいも、ひき肉、玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、小麦粉などが必要です。しかし、スーパーのお惣菜なら1個100~150円程度で買うことができるでしょう。
 
作る量で考えた場合、一般的に自炊の方が単価は安くなりますが、一人暮らしでたくさん食べるわけではない場合は、お惣菜などで済ます方が節約になるケースもあると考えられます。
 

一人暮らしの自炊で節約するには

一人暮らしの場合、少量ずつ都度作っていると割高になる可能性があります。節約するためには、次の方法を試してみましょう。
 

・作り置きや冷凍できるものは自炊する

一度にまとめて作り、冷凍しておけば手間も省けます。保存できるものを休日にまとめて作ると節約につながるため、おすすめです。
 

・ごはんだけ炊いて、お惣菜やレトルトを活用する

都度おかずを作るならば、お惣菜で済ませた方がお得になることも少なくありません。
 

・レトルトを活用する

カレーやパスタの場合、食材によっては複数人向けのものもあり、1人分を作る場合にかえってコストがかかるケースもあります。しかし、レトルトであれば、コストは200~300円程度に収まるでしょう。
 
節約面だけでなく、揚げ物や作業工程の多いおかずはお惣菜で済ませることで、手間が省け、空いた時間に好きなことができるようになります。単に自炊をするのではなく、さまざまな方法を取り入れて賢く節約してみてはいかがでしょうか。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号1(実数,構成比,増減率,寄与度)、表番号3 都市階級・地方別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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