更新日: 2024.10.22 その他家計
余ったおかずはラップして冷蔵庫に入れるより「タッパー」に移し替えたほうが方が節約できる?ラップとタッパーの節約効果を比較
基本的に、ラップは使い捨てであり、タッパーは洗って繰り返し使えます。今回は、この2つについて比較し、それぞれどのようなメリットやデメリットがあるのか、どちらがより節約できるのかについて考えてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ラップとタッパー、それぞれのメリットとデメリット
ラップは、手軽かつ便利であり、食品を直接包めるため、保存容器を別に用意しなくてもよい点がメリットです。におい移りや、乾燥、湿気を避けられ、食品を長持ちさせることも可能です。
ラップは、さまざまな幅や長さの商品が販売されており、用途に合わせて選べるのも利点です。電子レンジにかけるときに使うと、水分が飛んだり、食品が飛び散ったりするのを防げます。
しかし、ラップは一時的な保存用であり、長期間の保存には向いていません。そのため、時間がたつにつれて、食品の風味が失われることがあるでしょう。また、ラップは空気を完全に遮断できるわけではなく、水分が逃げることもあるため、食品が乾燥してしまう可能性もゼロではありません。
一方、タッパーは、ラップよりも密閉性の高い容器であるため、食品の風味を保つのに役立ちます。また、洗って乾かせば繰り返し使用できるため、環境への負荷が少ないうえに、節約にもつながるでしょう。
タッパーには、さまざまな形状やサイズがあるため、汁物や煮物など保存する食品に合わせて選べます。しかし、タッパーは洗ったり乾燥させたりする手間がかかり、保管するための収納スペースも確保しなければなりません。プラスチック製タッパーの場合、洗っても油汚れが落ちにくいというデメリットがあります。
ラップとタッパーの節約効果を比較
ラップは、22センチ×50メートルサイズで、350円前後から購入できる商品があります。使用する頻度や使用量にもよりますが、1ヶ月に1箱使用するものと仮定します。ラップは原則として使い捨て製品であるため、繰り返し使えるタッパーに比べると、ランニングコストが高くなりやすいといえるでしょう。
一方タッパーは、メーカーや大きさ、素材によって価格はさまざまですが、ここでは1つ200円としました。また、タッパーは素材や使用条件によって耐久性が異なりますが、一般的には数十回から数百回の使用が可能であると考えられます。
ラップを1年に12箱使うと仮定した場合、年間コストは約4200円です。1つ200円のタッパーを3つ購入して繰り返し使うと、タッパーの年間コストは600円となり、ラップ2ヶ月分よりも少ない費用で済む計算となります(洗うための洗剤や水道費は考慮しない)。
比較すると、タッパーで保存する方が節約効果ありといえるでしょう。タッパーは繰り返し使えるため、ランニングコストが低く、環境への負荷も少なめです。また、タッパーにはふたがあるため、ラップよりも食品の保存性が高くなります。
節約効果を高めるタッパーの選び方
プラスチック製のタッパーは高温に弱く、また、紫外線にさらされると劣化が早まる可能性があります。一方、シリコン素材の場合は柔軟性があり耐久性も高いため、長期間にわたって繰り返し使用可能です。
タッパーは、素材や使用条件によって、繰り返し使用できる回数が異なるものの、適切に管理すれば長期間使い続けられます。耐久性や使用環境に応じて、適切な商品を選ぶ必要があるでしょう。
タッパーの中には耐久性を考慮し、一般的なタッパーよりも丈夫で、長い間使えるように設計された商品もあります。安価なタッパーに比べると価格は高めになりますが、より長く使いたい場合は、こうした商品を購入するとよいかもしれません。
また、保存する食品の量に合わせて、適切なサイズのタッパーを選ぶことも大切です。大きすぎるタッパーを使用すると、冷蔵庫や冷凍庫の場所を取ってしまい、ほかの食品が入るスペースを狭めてしまう可能性があります。
繰り返し使えるタッパーは節約に効果的だが、注意点もある
ラップとタッパーのどちらが節約に効果的かを比較した場合、タッパーの方が有効でしょう。タッパーは購入の際に初期費用がかかりますが、洗って繰り返し使えるため、使い捨てであるラップに比べランニングコストが低くなります。また、繰り返し使うことができるため、環境への負荷が少ない点もメリットです。
タッパーはラップに比べて密閉性があるため、食品の保存に優れており、湿気や乾燥、風味が落ちるのを防ぐ効果も高いといえます。ただし、タッパーは洗って乾燥させる手間がかかり、保管する場所も必要であるため、購入前に考慮する必要があるでしょう。
タッパーを効果的に活用し、上手に節約しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー