お風呂のお湯の交換頻度を、毎日から「2日に1回」に変えた場合の節約効果は?衛生的には問題ありませんか?

配信日: 2024.11.06

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お風呂のお湯の交換頻度を、毎日から「2日に1回」に変えた場合の節約効果は?衛生的には問題ありませんか?
浴槽のお湯に浸かると体の芯まで温まり、疲れも取れやすくなるでしょう。しかし、毎日お湯をためていると水道代やガス代が高くなるのではないかと心配になる人もいるかもしれません。
 
例えば、お風呂のお湯を毎日交換するのではなく、2日に1回に変えた場合、水道光熱費をどのくらい節約できるのか確認してみましょう。
 
本記事では、浴槽にお湯をためる際にかかる水道光熱費と追い炊きにかかる光熱費を比較して節約効果を確認するとともに、2日連続で同じお湯に浸かることの問題点についてもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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浴槽にお湯をためる際にかかる水道光熱費

東京都水道局では、水道水1リットル当たりの目安単価を0.24円としています。浴槽にお湯をためる際に200リットルの水を使用すると考えた場合、200リットル×0.24円=48円の水道代がかかる計算です。
 
また、ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で計算します。

●お湯の温度:20度から40度へ上昇させる
●熱効率:80%
●発熱量:1万750キロカロリー
●ガス代単価:東京ガス株式会社東京地区等一般契約料金B表「24年11月検針分」より153.96円/立方メートル

上記の条件で200リットルのお湯をためる場合だと「20度×200リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×153.96円=約72円」のガス代がかかる計算です。水道代とガス代を合計すると約120円になります。
 

追い炊きにかかる光熱費

浴槽にためたお湯の交換頻度を2日に1回にする場合、お湯を交換せずお風呂に入る日は追い炊きをする必要があります。追い炊きにはガス代のみかかるため、以下の条件で計算してみましょう。

●水量:50リットル減り、150リットルになっている
●お湯の温度:20度から40度へ上昇させる
●熱効率:80%
●発熱量:1万750キロカロリー
●ガス代単価:東京ガス株式会社東京地区等一般契約料金B表「24年11月検針分」より153.96円/立方メートル

「20度×150リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×153.96円=約54円」となり、お湯をためる場合よりも66円ほど安くなります。
 

お風呂のお湯の交換頻度を2日に1回にした場合の節約効果

上記の計算を基にすると、お風呂のお湯を毎日交換した場合にかかる水道光熱費は、1ヶ月(30日)で約3600円です。
 
お湯の交換を2日に1回のペースに変え、交換しなかった日に追い炊きをしたとすると、1ヶ月の光熱費は「約120円×15日+約54円×15日=約2610円」となり、毎日お湯を交換した場合よりも1000円ほど節約できる可能性があります。
 

2日連続同じお湯に浸かることの問題点は?

お風呂のお湯を毎日換えないようにすれば水道光熱費は節約できますが、2日連続で同じお湯に浸かることには衛生面での問題があると考えられます。
 
とある調査によると、入浴後一晩放置したお湯の細菌数は、浴槽にお湯を張った直後のお湯の細菌数の数千倍に増えているという結果が出ています。入浴人数が増えるほど細菌の数も増える傾向にあるようなので、家族が多い場合ほど注意が必要になるでしょう。
 
残り湯を捨ててしまうことをもったいないと感じるようなら、洗濯の洗いに利用してすすぎは水道水で行うなどの方法も検討してみることをおすすめします。
 

月1000円ほど節約できる可能性があるが衛生面の問題はあると考えられる

浴槽にお湯をためるためには1回につき約120円の水道光熱費がかかる場合があります。今回の試算によれば、追い炊きの場合は約54円のガス代のみかかるので、お湯の交換頻度を毎日から2日に1回に変えることで月に1000円ほど節約できる可能性があるでしょう。
 
ただし、入浴後一晩放置したお湯にはたくさんの細菌が繁殖していると考えられるため、衛生面では問題があるといえるでしょう。そのため、できればお風呂のお湯は毎日交換するようにし、もったいなければ残り湯は洗濯に使用することをおすすめします。
 

出典

東京都水道局 水の上手な使い方 くらしと水道
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金B表 24年11月検針分
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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