いつも使い捨ての電池を使っていましたが「充電池」の方が節約になるのでしょうか?充電に必要な電気代や購入費用を考えると、逆に高くついている気がします…
配信日: 2024.11.07
そこで今回は、使い捨て電池と充電池それぞれのコスト面について詳しく比較し、どちらがお得なのかを検証していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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充電池の購入費用と充電にかかる電気代はどれくらい?
充電池を使用するためには、まず充電池本体と充電器の購入が必要です。例えば、あるメーカーの充電池単4形は4本セットで約2000円前後、専用充電器は3500円程度、合わせて5500円程度で購入できます。
同じく単4形(アルカリ)の使い捨て電池は1本当たりの単価50円~300円程度で購入可能です。購入にかかる費用は使い捨て電池よりも充電池の方が高くつくようです。
次に、充電にかかる電気代を確認していきます。
4本充電できる充電器の消費電力を11ワット、充電時間3時間、電力料金目安単価31円/キロワットアワーとした場合、充電にかかる電気代は次の計算式で算出できます。
消費電力(キロワット)×充電時間(時間)×電力料金目安単価(キロワットアワー/円)
充電池4本の充電にかかる1回当たりの電気代はわずか1円程度です。充電を月に10回行ったとしても年間で120円程度の電気代しかかからないため、充電池にかかる維持費は少額で済むことが分かります。
充電池の寿命とトータルコスト
充電池は繰り返し使用できる点が大きなメリットです。あるメーカーの充電池において、電池容量を使い切る前に繰り返し充電するという条件では約2100回の充電が可能とされています。
今回のケースでは、充電池4本+充電器の購入費用約5500円と充電にかかる電気代約2100円を合わせてトータルでかかる費用は約7600円です。使い捨て電池を仮に4本セット400円で購入した場合、19セットを超えて購入すると充電池にかかるコストを上回ります。
そのため、長期的に見ると充電池の方が購入時の費用は高かったとしても、充電にかかる電気代は安く済むため結果的にお得かもしれません。
充電池を使用した場合の環境への影響
充電池のもうひとつのメリットとして、環境負荷の低減があげられます。使い捨て電池は使用後に廃棄されるため、多くの電池がゴミとして処分されます。一方で、充電池を使用することでゴミの量を減らし、環境に優しい生活を実現できるでしょう。
また、充電池は大きな電流を安定して出力できるため、デジタルカメラやおもちゃなど電力を多く消費し頻繁に電池を使う場合は特におすすめです。寒冷地にも強く、自然放電が少ないのもメリットです。
電池を頻繁に使う場合は長期的に見ると充電池の方がお得なケースも
充電池の購入にかかる費用は、メーカーによっては5500円程度と一見高額に思えるかもしれませんが、充電にかかる費用は4本で1回につき約1円と非常に安く済む場合があることが分かりました。
また、充電池の種類にもよりますが繰り返して約2100回使用できるケースもあり、この場合充電にかかる費用は約2100円となり、充電池にトータルでかかるコストは約7600円です。
一方で、使い捨て電池を4本セット400円で購入した場合、19セットを超えると充電池にかかるコストを上回ります。このことから、長期的に見た場合使い捨て電池よりも充電池の方がコストパフォーマンスはよいといえそうです。
また、環境への負担軽減という観点からも充電池の方がゴミの量が減るため環境に優しいといえます。頻繁に電池を使用する方や環境への影響が気になる方は充電池への切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー