節約のため毎日「シャワー10分」で我慢してたけど、最近寒いので「湯船」につかりたい!「水道代・ガス代」はどれだけ増えてしまうのでしょうか?
配信日: 2024.11.19
本記事では「10分のシャワーで済ませる場合」と「お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合」とで、どのくらいガス代や水道代の費用差があるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
10分のシャワーで済ませる場合のガス代・水道代は?
まずは10分のシャワーのみで済ませる場合のガス代・水道代を見ていきましょう。今回は東京都在住で、シャワーで40度・120リットルのお湯を利用(10分間程度に相当)する人を想定してシミュレーションし、前提を以下の通りに設定します。
・東京都の11月の平均水温15度から40度に温める(温度差25度)
・一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80%
・発熱量は1万750(キロカロリー/立方メートル)
・基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金」の計算式で求められます。この計算式に基づいて計算すると、シャワーを10分間で120リットル使用する場合は、「25(度)×120(リットル)÷{80(%)×1万750(キロカロリー/立法メートル)}×130.46(円/立方メートル))」で約46円のガス代がかかります。
次に水道代です。水道代1リットルあたりの単価は、東京都水道局が公表している目安の0.24円として計算すると、シャワーを10分間使用した場合は、およそ120リットル使うことになるため、水道代は「0.24(円)×120(リットル)」で28.8円となります。
これらのガス代と水道代を合算すると、シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約75円です。
お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合のガス代・水道代は?
続いてお風呂を沸かす+シャワーを10分利用する場合のガス代・水道代について計算していきます。上記の前提を使用するとともに、お風呂は40度・200リットルのお風呂を沸かすことを想定してシミュレーションします。
まずガス代について計算してみましょう。上記前提を使用すると、40度・200リットルのお湯を沸かすのにかかるガス代は「25(度)×200(リットル)÷{80(%)×1万750(キロカロリー/立法メートル)}×130.46(円/立方メートル)」で約76円となります。さらに先ほど計算したシャワー10分間にかかるガス代を合わせると、76(円)+46(円)=122円かかります。
次に水道代を計算すると、お風呂を200リットル貯める場合にかかる費用は0.24(円)×200(リットル)=48(円)となります。さらに先ほど計算したシャワー10分間にかかる水道代を合わせると、48(円)+29(円)=77円です。
これらのガス代と水道代を合算すると、お風呂を沸かす+シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約199円と試算できます。シャワーを10分間使用した場合のガス代・水道代にかかる費用は約75円のため、1回あたり124円の費用差が生じ、1ヶ月(30日)にすると3720円、3ヶ月にすると1万1160円の差が生じます。
お風呂に入るメリットとは?
お風呂を沸かす場合+シャワーを使用する場合では、シャワーのみの使用時よりも約124円の費用が生じますが、湯船につかるのにはメリットがあります。
・温熱効果で睡眠の質を改善する
・リラックス効果やマッサージ効果がある
・毛穴の奥の汚れまでしっかり落とせる
以上のように、お風呂につかり体を温めることでさまざまな効果が期待できます。シャワーのみの場合は費用があまりかからなくて済みますが、お風呂につかると身体的にも精神的にもうれしい作用が得られることも押さえておくとよいでしょう。
「10分のシャワーで済ませる場合」と「お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合」の費用差は124円!
今回は「10分のシャワーで済ませる場合」と「お風呂を沸かす+シャワーを10分使用する場合」の費用差がどのくらいあるのかについて解説しました。費用差は1回あたり124円で、1ヶ月(30日)にすると3720円、3ヶ月にすると1万1160円の差が生じます。
節約の点から言うとシャワーのみのほうが望ましいですが、お風呂につかることでリラックス効果や睡眠の質の改善といったメリットが得られます。費用面が気になる人は、毎日ではなく週の半分はお風呂を沸かすといった形で、お風呂につかる日を作るのがよいでしょう。
出典
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
東京都水道局 よくある質問 節水について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー