「野菜が高いから」と“月3000円”のマルチビタミンで栄養補給しています。体に悪いでしょうか?
配信日: 2025.03.29

本記事では、野菜の代わりにサプリメントを摂取することのリスクを始め、野菜をサプリメントに置き換えた場合の節約効果や、節約しながら野菜を摂取するおすすめの方法についてもご紹介します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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野菜をサプリメントに置き換えると食費を節約できる?
節約のために野菜をサプリメントに置き換えるとして、食費はどのくらい節約できるのか確認してみましょう。
厚生労働省によると、健康な生活を維持するために必要な野菜類の目標摂取量は「1日350グラム以上」とされています。野菜の値段は種類によって異なるため、350グラム分の野菜を購入するのにいくらかかるかを計算することは難しいでしょう。
そのため、農林水産省の「青果物卸売市場調査」における1キログラムあたりの野菜総計を参考にします。令和7年2月中旬時点で316円なので、350グラムあたりだと110.6円です。
1日あたり110.6円で野菜を購入すると1ヶ月(30日間)で3318円なので、野菜をまったく買わずに月3000円のサプリメントで代用すると300円ほどの節約になる可能性はあります。
野菜の代わりにサプリメントを摂取することの体への影響
野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、摂取した栄養素が体内で効率的に利用されるよう手助けしてくれます。野菜を多く摂取する人はさまざまな病気になりにくいといわれています。
また、マルチビタミンとよばれるサプリメントには複数のビタミン成分が含まれており、摂取することでさまざまな健康効果が得られる可能性があるようです。
しかし、野菜の代わりにサプリメントを摂取しすぎることにはリスクもあります。例えば、複数種類のサプリメント同時に摂取すると同一成分の過剰摂取となる可能性があり、思わぬ健康被害をもたらす原因になることもあり得るでしょう。
また、服用している医薬品がある場合はサプリメントとの相互作用により、体に悪影響が及ぶことも考えられます。
サプリメントはあくまでも食事だけでは栄養が不足する場合の「栄養補助」としての役割であることを理解し、食事でしっかりと野菜をとるように意識しましょう。
節約しながら野菜を摂取する方法
節約したいのであれば、野菜をサプリメントに置き換えるのではなく、少しでも安く野菜を購入できる方法を考えた方がいいでしょう。
例えば、いつも利用しているスーパーで野菜の値段が上がっているようであれば、直売所や道の駅など、農家から直接購入できる場所ではいくらで販売されているかチェックしてみることをおすすめします。
また、見切り品やおつとめ品を選んでうまく活用したり、値段が比較的安い旬の野菜を中心に購入したりする方法も節約につながるでしょう。
また、天候不順などで野菜の値段が高くなっている場合は、カット野菜の方が割安で購入できることもあるため、値段を比較してみるのもおすすめです。そのほか、価格が安定しやすい冷凍野菜を活用する方法もあります。
サプリメントを野菜の代わりに摂取するのはリスクもあるので注意
野菜が体にいいことは分かっていても「値段が高騰していてなかなか買えない」という人もいるかもしれません。
しかし、代わりにサプリメントで栄養を摂取しようとするのはおすすめできません。サプリメントはあくまでも食事だけでは栄養が不足する場合の補助であり、摂取しすぎると健康被害の原因になることもあります。
そのため、直売所で購入したりカット野菜や冷凍野菜を活用したりして、できるだけ安く野菜を購入する方法を考えた方がいいでしょう。
出典
厚生労働省 健康日本21(栄養・食生活 ) 栄養・食生活
農林水産省統計部 青果物卸売市場調査(旬別結果)主要卸売市場計 令和7年2月中旬
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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