水筒を持つと節約になる? 1ヶ月でどのくらいお得になるのか検証
本記事では、飲み物を購入せずに水筒を利用した場合、どのくらい節約できるのかを解説します。
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水筒の利用で1ヶ月3000円以上の節約
水筒を利用する場合とペットボトル飲料を購入する場合では、どれほどの金額差が生まれるか見ていきます。ペットボトル飲料1本の値段を170円、1ヶ月に20日使用すると仮定して計算します。ペットボトル飲料を毎日1本購入すると、1ヶ月で3400円、1年では4万800円です。
次に、水道代を1リットルあたり0.24円とした場合、麦茶パック56袋入り192円(1パックあたり約3.4円)を使って500ミリリットルのお茶を作ると、1回分のコストは3.5円です。この場合、1ヶ月で70円、1年間では840円になります。ペットボトル飲料との差額は、1ヶ月で3330円、1年間では3万9960円です。
このような結果から、水筒を活用した節約効果は高いといえます。ペットボトルを買う頻度が増えるほど、年間でかかるコストの差はさらに大きくなるでしょう。
水筒を使う人の割合
一般社団法人日本宅配水%サーバー協会(東京都千代田区)が行った「水分補給に関するアンケート結果(2024年)」(調査時期:2024年10~11月、回答者数:1582人)によると、水筒などのマイボトルを使用している割合は72.0%でした。
また、株式会社プラネット(東京都港区)が行った、「マイボトル(水筒・マグ)に関する意識調査」(調査期間:2019年12月、回答者数:4000名)によると、マイボトルを使用している割合は40.6%ですが、少し古いデータなのでコロナ禍や物価高騰などの理由でマイボトルを使用する人が増えていることが考えられます。
また、こちらの調査から男女別で見ると、女性は48.7%、男性では35.6%です。女性は世代による差はありませんが、男性では20代が43.6%と最も多くなっています。
水筒を利用する理由として、63.1%の人が「どこでも好きなときに飲める」と回答しており、次に「経済的」(52.8%)、「自分の好きな飲み物を持参できるから」(49.0%)という回答が続いています。
飲料を購入する割合
上述の一般社団法人日本宅配水&サーバー協会の「水分補給に関するアンケート結果(2024年)」によると、1ヶ月に飲み物を購入する金額として、1001〜5000円が52.2%、1〜1000円が33.1%という結果でした。
500ミリリットルのペットボトルに置き換えると、1ヶ月に購入する数は1〜5本が32.2%と最も多く、次が20本以上の23.1%でした。なお、購入する飲料はお茶が最も多く、コーヒー、炭酸飲料、水の順です。
水筒を選ぶポイント
水筒の購入金額としては、2500〜3000円前後が主流のようです。ここでは、水筒を選ぶポイントについて機能面と使う場面から解説します。
保温・保冷機能
保温・保冷機能がある水筒を選ぶと、季節に関わらず温度を維持でき、好みの温度で飲めます。水筒の素材によって保温・保冷機能などの特徴は異なりますが、一例としてステンレス製品とチタン製品の特徴を紹介します。
・ステンレス製
主流の素材で種類が多く、デザインも豊富にそろっています。二重構造になっている「真空断熱構造」といわれるものは特に保温・保冷効果が持続します。
・チタン製
保温・保冷効果が高く、軽量な素材です。さびにくく、耐久性があるので酸性の強い飲み物や塩分を含んだものも入れられます。
保温・保冷機能の効果は種類により異なるため、使い方にあわせて選んでください。
サイズ・容量
水筒のサイズや容量もさまざまです。ポケットに入るサイズから1リットルの大容量まで、使うシーンにあわせて選択できます。日常使いには、500ミリリットルサイズが最も一般的で使いやすい大きさといえるでしょう。
一方、アウトドアやスポーツなど多くの水分が必要なときには、大容量のサイズが重宝します。マグカップ1杯ほどであれば、300ミリリットルほどのサイズが目安です。
洗いやすさ
水筒を使うときには、衛生面に気をつける必要があります。使い終わった後はしっかりと洗浄して、雑菌などが繁殖しないようにしましょう。
また、複雑な形状ではなく、洗いやすい形の水筒を選ぶことがおすすめです。なお、水筒は漏れを防ぐために、パッキンなどいくつかの部品に分かれているので、部品を洗いやすいシンプルな形の水筒を選びましょう。
水筒を持つことの節約効果は高い
水筒を利用することの節約効果は、高いといえます。ペットボトルなどの飲料を購入すれば、1回あたりの金額は小さくても、積み重なれば大きな金額になります。自分に合う水筒を見つけて日常に取り入れてみてください。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
一般社団法人日本宅配水%サーバー協会 水分補給に関するアンケート結果(2024年)
株式会社プラネット マイボトル(水筒・マグ)に関する意識調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
