子どもがひとり暮らしを始めたので、家計を見直したいと思っています。平均的な「50代夫婦2人暮らし」の生活費はどれくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.06.29
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子どもがひとり暮らしを始めたので、家計を見直したいと思っています。平均的な「50代夫婦2人暮らし」の生活費はどれくらいなのでしょうか?
子どもが独立して二人暮らしになったご夫婦にとって、気になるのが「今の生活費は多すぎるのでは?」という疑問です。これからの暮らしを安心して続けていくためには、今の支出が妥当かどうかを確認することが大切です。
 
本記事では、50代の生活費の全国平均や支出の内訳、見直しのポイントについて分かりやすく解説します。
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50代夫婦、生活費の全国平均はどれくらい?

総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 2024年」によると、50代の1ヶ月あたりの消費支出(生活費)は35万6946円とされています。ただし、このデータは夫婦二人暮らしに限らず、子どもと同居している世帯なども含んだ「二人以上の世帯」の平均です。
 
そのため、実際に夫婦2人だけで暮らしている場合には、これよりも支出がやや少なくなる可能性があります。とはいえ、月35万円台は家計を見直す際の一つの目安として参考になるでしょう。生活スタイルや地域による違いを踏まえて、自分たちの支出と比較してみることが大切です。
 

住んでいる地域で支出は大きく変わる

東京などの都市部は家賃や物価が高く、生活費も高くなる傾向があります。総務省の同調査によると、都道府県庁所在地別に見た1ヶ月あたりの生活費(全年代を含む平均値)は、東京都23区が35万967円、さいたま市は35万7858円です。
 
一方、青森市は26万920円、和歌山市は26万5740円、那覇市は25万6308円と、地方都市では生活費が大きく下がる傾向があります。このように、住んでいる地域によって、生活費は9万円以上の差が出ることもあり、家計を見直すうえでは「地域差」も重要な要素となります。
 

家計を見直すならどこをチェックする? 支出の内訳とポイント

50代の全国平均の内訳を参考にすると、次のような支出構成が見えてきます。


●食費:9万2150円
●住居:1万8038円
●光熱・水道:2万3974円
●家具・家事用品:1万3012円
●被服及び履物:1万2323円
●保健医療:1万3632円
●交通・通信:5万2202円
●教育:2万8174円
●教養娯楽:3万2177円
●その他の消費支出(理美容用品などの諸費用、交際費、仕送り金など):7万1266円

※「住居」は持ち家の人なども含めた全体の平均値です。

見直しのポイントとしては、まず固定費(通信・光熱・保険など)をチェックしましょう。格安スマホへの変更や電気会社の見直しで、年間数万円の節約が期待できるケースもあります。
 
次に、食費は無理に削らず、「外食を減らす」「まとめ買いする」といった工夫で自然に支出を抑える方法がおすすめです。また、住居費が高い場合は、将来的な住み替えも選択肢として考えるとよいでしょう。
 
なお、「教育費」は子どもが独立した家庭では基本的に発生しないため、自然と抑えられるでしょう。生活の変化に合わせて、柔軟に家計のバランスを整えていくことが大切です。
 

まとめ:子どもが独立した今が、家計の立て直しどき

子どもが独立し、夫婦2人の生活が始まった今こそ、家計を見直す絶好のタイミングです。50代の生活費の全国平均は月35万円台とされていますが、住んでいる地域や暮らし方によって支出には大きな差があります。
 
また、子どもにかかっていた生活費や教育費が不要になったことで、家計には新たな余裕が生まれます。こうした変化をきっかけに、固定費や住居費、通信費なども見直し、将来を見据えた使い方を意識することが大切です。
 
支出を整理すれば、無理のない範囲で節約ができ、老後の資金準備にもつながります。まずは自分たちの支出を客観的に把握し、「これからの暮らし」にふさわしい家計バランスを整えていきましょう。
 

出典

総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年(世帯主の年齢階級別)
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年(都市階級・地方・都道府県庁所在市別)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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