退職金2000万円を普通預金に置いたまま5年…利息は“たった3万円”。今の金利でも預けっぱなしは損?

配信日: 2025.12.28
この記事は約 3 分で読めます。
退職金2000万円を普通預金に置いたまま5年…利息は“たった3万円”。今の金利でも預けっぱなしは損?
「銀行に預けていればお金は減らない」そう思っていませんか?
 
物価が上がり続ける今の時代では、利息がほとんどつかない預金は「実質的に価値が下がる」状態ともいえます。今回は、退職金2000万円をどう管理するべきか、考えてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

退職金2000万円を普通預金に5年預けたら利息はいくら? 今の金利でシミュレーション

2025年3月、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクは、普通預金金利を年0.1%から0.2%へと引き上げました。
 
2000万円を年0.2%の普通預金に5年間預けた場合、単利で考えると年間利息は約4万円、5年で約20万円になりますが、実際には利息には20.315%の税金(所得税15%+復興特別所得税0.315%+地方税5%)がかかるため、手取り利息は16万円前後にとどまります。
 
一方、今回の「5年で利息3万円」というケースは、年0.03%前後の普通預金金利に近い水準を想定したものと考えられます。年0.03%なら、2000万円×0.03%=年間6000円、5年で3万円(いずれも税引き前)と計算できます。
 

メガバンクの普通預金金利0.2%はお得か? 物価上昇と税金を踏まえて考える

普通預金の金利0.2%は、かつての0.001%や0.02%と比べれば大幅な改善ですが、「お金の実質的な価値」を守るには不十分な可能性があります。
 
総務省の「2020年基準 消費者物価指数」では、生鮮食品を除く総合指数で2024年の物価上昇率は前年比2.5%、月次でも2024年12月時点で前年同月比3.0%の上昇と、2~3%台の物価上昇が続いています。
 
物価が年2.5~3%上がる一方で、預金金利が0.2%にとどまる場合、「お金の購買力」が目減りしていくイメージです。さらに、受け取る利息には約20%の税金がかかるため、0.2%の金利でも実際の手取りは約0.16%にとどまります。名目金利だけを見て安心するのではなく、物価や税金も考慮することが重要です。
 

退職金2000万円の主な管理方法とリスク・リターン

退職金2000万円の管理方法としては、主に「普通預金」「定期預金」「個人向け国債」「投資信託(バランス型など)」の4パターンが代表的です。普通預金はいつでも引き出せる流動性の高さが魅力ですが、金利は0.2%前後がメインで、老後30年といった長期で見るとインフレに負けるリスクが大きくなります。
 
定期預金は、期間を定める代わりに普通預金より高い金利が期待でき、年1%を超える定期預金も一部で見られます。
 
さらに、安全性を重視する場合、国が元本と利払いを保証する「個人向け国債」も選択肢となり、財務省によると、2025年12月募集の第189回変動金利型10年満期の金利は年1.23%と、普通預金よりかなり高い水準です。一方で、退職後も資産を増やしたい人には、分散投資された投資信託を組み合わせる方法も検討の価値があります。
 

まとめ

退職金2000万円を、近所の銀行の普通預金に「なんとなく」置きっぱなしにしておくことは、インフレと税金を踏まえると、お金の価値をじわじわ減らしてしまうかもしれません。
 
とはいえ、いきなり全額を投資に回す必要はなく、まずは生活費1~2年分を普通預金に確保し、残りを定期預金や個人向け国債、分散投資された投資信託などに「少しずつ」振り分ける方法がおすすめです。
 

出典

総務省 2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)12月分及び2024年(令和6年)平均(1ページ、4ページ)
財務省 個人向け国債
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問