【注意】「12月の電気代」が去年より“プラス3000円”でショック!「エアコンの温度下げてるのに…」と思っていたら“犯人は給湯器”だった!? 請求が数千円単位で増えた理由とは
ただ、この差は「電気を使い過ぎた」結果とは限りません。各電力会社の電気料金は上がっているところも下がっているところも混在しており、全ての家庭で一律に上昇しているわけではないのです。それでも12月の請求額が重く感じやすいのは、冬特有の事情や政府による支援のせいかもしれません。
本記事では、12月の電気代が去年より高く感じられる理由を、電気料金単価の変化を確認しながら、見落とされがちな要因にも目を向けて解説します。
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種
銀行にて12年勤務し、法人および富裕層向けのコンサルティング営業に従事。特に相続対策や遊休地の有効活用に関する提案を多数手がけ、資産管理・税務・不動産戦略に精通。銀行で培った知識と経験を活かし、収益最大化やリスク管理を考慮した土地活用のアドバイスを得意とする。
現在は、2社の経理を担当しながら、これまでの経験をもとに複数の金融メディアでお金に関する情報を発信。実践的かつ分かりやすい情報提供を心がけている。
電気料金単価だけを見ても、理由は見えてこない
まず整理しておきたいのは、電気料金そのものの動きです。
2025年12月使用分の電気料金単価について、電力会社や契約内容によって多少の差はあるものの、2024年12月と比べて大幅に上昇しているわけではありません。そのため、使用量が変わらない場合、電気代が全体として一斉に跳ね上がるとは考えにくい状況です。
電気料金単価だけを理由に、どの家庭でも一律に3000円高くなると見るのは現実的ではありません。それでも12月の請求額が高く感じられる家庭が多いのは、電気料金とは別の要因が影響している可能性があるからです。
冬は「給湯」の電力使用量が増える
その答えの1つが給湯です。オール電化住宅や電気給湯器を使用している家庭では、冬場は給湯にかかる電力使用量が増えやすくなります。東京都水道局によると水道水の温度は、夏は28℃前後、冬は10℃前後まで下がります。そのため、同じ40℃のお湯を使う場合でも、冬は夏より多くのエネルギーを使って水を温める必要があります。
実際、資源エネルギー庁の資料では、家庭のエネルギー消費のうち給湯は27.7%を占め、暖房の24.2%を上回っています。この数字からも、冬の電気代を考えるうえで給湯は無視できない存在であることが分かります。
それでも給湯が見落とされやすいのは、エアコンのように「つけている」「消している」が分かりにくく、無意識のうちに使用量が増えやすいためです。その結果、節電を意識していても、電力使用量が思ったほど減らないという状況が生まれます。
3000円高くなるのは、複数の要因が重なった結果
しかしながら「去年の12月より約3000円高い」と感じるケースでは、原因が1つであるとは限りません。冬の寒さによって給湯の使用量が増えることに加え、12月は電気料金の支援が入らない時期でもあります。
また、2025年12月初めには寒波が襲来しました。冬は冷え込みが強まる時期には、電力需要が急増して需給がひっ迫しやすくなるとされており、暖房に加えて入浴の利用が増える傾向にあると考えられます。こうした要因が重なることで、知らず知らずのうちに電力使用量が増え、請求額が数千円単位で変わることは珍しくありません。
まとめ
12月の電気代が去年より高く感じられる背景には、電気料金単価そのものよりも、冬に増えやすい給湯の電力使用や、寒波による冷え込みといった要因があります。給湯は使用量の変化に気づきにくく、節電を意識していても請求額に反映されやすい点が特徴です。
一方で、1月使用分からは電気料金の支援が始まる予定です。そのため、12月分は割高に感じたものの、翌月の請求では「少し下がった」と感じる家庭が出てくる可能性もあります。電気代を確認する際は、単月だけで判断せず、時期や支援の有無などを含めて見ることが大切といえるでしょう。
出典
資源エネルギー庁 エネルギー動向(2025年6月版)PDF版
執筆者 : 竹下ひとみ
FP2級、日商簿記2級、宅地建物取引士、証券外務員1種
