補助金が出るからと2月に入ってから毎日8時間エアコンをつけっぱなしの夫…電気代は1ヶ月でどれくらいになりますか?

配信日: 2026.02.11
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補助金が出るからと2月に入ってから毎日8時間エアコンをつけっぱなしの夫…電気代は1ヶ月でどれくらいになりますか?
冬場に暖房として毎日長時間エアコンをつけっぱなしにすると、電気代がどれほどになるか不安になる人も多いでしょう。
 
2026年1月から3月には電気・ガス料金を抑える支援制度が実施されており、電気代の一部が値引きされますが、補助があるからと安心できるかどうかは、実際の使用量と単価を踏まえて確認する必要があります。
 
本記事では、2026年冬に実施されている電気・ガス料金支援制度の概要を整理するとともに、エアコン暖房を毎日8時間つけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代を試算します。
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冬季の電気・ガス料金支援制度の概要

経済産業省資源エネルギー庁によると、「電気・ガス料金支援」は、2026年1月使用分から3月使用分までの電気・ガス料金について、1kWhや1立方メートルあたり一定額を値引きする仕組みです。
 
これは、2025年11月に閣議決定された総合経済対策の一環として、物価高による家計負担の軽減を図るために実施されます。値引きは、電気・都市ガスの小売事業者を通じて毎月の請求に自動的に反映され、利用者が申請する必要はありません。
 
支援の仕組みでは、電気料金について次のように値引き単価が設定されています。
 
1月および2月使用分は、一般家庭向けの低圧電力で1kWhあたり4.5円引き、3月使用分は1.5円引きとなっています。これらの値引き単価に、実際の使用量(kWh)を掛けることで、月々の値引き額が算出されます。
 

毎日8時間エアコンをつけた場合の電気代はどれくらい?

エアコンの電気代は、「消費電力(W)÷1000×時間×電気料金単価(円/kWh)」で計算されます。
 
ここでは、暖房時のエアコンの消費電力を、経済産業省資源エネルギー庁が公表している「省エネ性能カタログ2025年版」より、12畳用のエアコン暖房での平均的な消費電力1034Wを使用します。実際には機種や運転モード、室温条件などにより消費電力は変動しますが、標準的な目安として利用します。
 
また、電気料金単価は31円/kWhとして計算します。
 

毎日8時間エアコンをつけっぱなしにした場合の1ヶ月の電気代試算

条件を計算式に当てはめると、「1日あたりの電気代=1034W÷1000×8時間×31円/kWh=約256.4円」、1ヶ月(30日)では「約256.4円×30日=約7692円」の電気代になる計算です(値引き前の概算)。
 
次に、冬季の支援制度による値引きを考慮すると、1月・2月分では1kWhあたり4.5円が値引かれます。これを消費量に掛けると、「(1034W÷1000×8時間×30日)×4.5円=約1117円」が値引きされます。また、3月分では値引き単価が1.5円になるため、「(1034W÷1000×8時間×30日)×1.5円=約372円」の値引きとなります。
 
値引き額を差し引いた電気代は、例えば1月・2月分では約6575円、3月分では約7320円となる計算です。ただし、これらはあくまで試算であり、実際の請求額は電力会社や料金プランなどにより前後します。
 

エアコン暖房使用時にできる節電の工夫

エアコン暖房による電気代を抑えるためには、補助制度だけに頼るのではなく、日常的な使い方を見直すことも効果的です。経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトでは、具体的な条件を設定したうえで、節電効果の目安が示されています。
 
例えば、外気温が6度のときに、2.2kWクラスのエアコンで暖房を使用し、設定温度を21度から20度に1度下げた場合(1日9時間使用)では、年間で約1650円の節約効果があるとされています。わずか1度の調整でも、消費電力を抑える効果があることが分かります。
 
また、設定温度を20度としたまま、暖房の使用時間を1日1時間短縮した場合でも、年間で約1260円の節約につながるとされています。毎日の使用時間を少し意識するだけでも、年間で見ると一定の差が生じる点は見逃せません。
 
さらに、エアコンのフィルター清掃も基本的ながら重要なポイントです。フィルターが目詰まりした状態と、清掃した状態を比べると、同じ2.2kWクラスのエアコンでも、年間で約990円の節約効果があるとされています。フィルターにほこりがたまると、空気の循環効率が下がり、余分な電力を消費しやすくなるため、定期的な手入れが有効です。
 
これらの工夫は、いずれもひとつひとつの効果は大きくないように見えますが、組み合わせることで電気代の抑制につながる可能性があります。
 

まとめ

2026年1月から3月に実施されている電気・ガス料金支援制度では、電気使用量に応じて一定額が自動的に値引きされますが、エアコンを長時間使用すれば、電気代そのものは増加します。今回の試算によれば、12畳用のエアコンを毎日8時間使用した場合、支援による値引きを考慮しても、1ヶ月で数千円規模の電気代がかかる可能性があります。
 
補助による値引きだけで安心するのではなく、設定温度を1度下げる、使用時間を短縮する、フィルターを清掃するといった日常的な工夫を重ねることが、結果的に家計負担の軽減につながります。支援制度と節電対策を併せて考えることで、冬場の電気代をより現実的にコントロールできるといえるでしょう。
 

出典

経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス料金支援
経済産業省資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2025年版 エアコン 省エネ性能一覧 冷房能力3.6kW(12畳)(35ページ)
経済産業省資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約 エアコン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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