息子が節約のために毎日近くの「銭湯」に通っています。逆に割高になっているような気がするのですが、自宅で「風呂」に入るのとどれくらい変わりますか?
本記事では、銭湯の入浴料と、自宅で風呂に入った場合の水道代・ガス代を一定条件で試算し、1日あたり・1ヶ月あたりでどの程度差が出るのかを整理します。
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銭湯に毎日通った場合の費用
全国の公衆浴場の入浴料金は自治体ごとに上限が統制額として定められていますが、例えば、東京都においては、令和6年8月1日以降の大人(12歳以上)の入浴料金は1回550円とされています。
この金額を前提に、毎日1回銭湯に通った場合の費用を考えると、1日あたりの入浴費用は550円です。これを1ヶ月(30日)で計算すると、550円×30日=1万6500円となります。
回数券や定期利用による割引を考慮しない場合、銭湯通いは入浴そのものに月1万6000円以上のコストがかかる計算になります。
自宅で風呂に入る場合の水道光熱費はいくらくらいになる?
次に、自宅で入浴する場合の水道光熱費を確認します。ここでは、1日1回の風呂で浴槽にお湯を溜め、10分間シャワーを使用するとして試算します。
自宅で風呂に入る場合の水道代はどれくらいか
前提条件として、浴槽の容量を200リットル、シャワーを10分使用して120リットル使うものとします。1回の入浴で使用する水量は、合計で320リットルです。
水道料金の単価を、1リットルあたり0.24円とすると、「320リットル×0.24円=76.8円」、1回の入浴にかかる水道代は、約77円程度と試算されます。
ガス代を計算するといくらになるのか
続いて、ガス代を計算します。今回は、20度の水を40度まで温める前提で、上昇温度は20度、水量は320リットルとします。また、発熱量を1万750キロカロリー/立方メートル、熱効率は80%として計算します。
ガス使用量は、「上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)」で求めます。数値を当てはめると、「20度×320リットル÷(1万750キロカロリー×80%)=0.744立方メートル」となります。
ここに、ガス料金単価として、1立方メートルあたり130.46円を掛けると、「0.744立方メートル×130.46円=約97円」となり、1回の入浴でかかるガス代は、100円弱と試算されます。水道代と合わせると、自宅で1回入浴した場合の費用は、約174円となる計算です。
自宅入浴の合計コストと銭湯との比較
ここまでの試算をまとめると、自宅で1回入浴した場合の費用は約174円、一方銭湯は1回550円です。差額は、「550円-174円=約376円」となり、1回あたりでは、自宅入浴のほうが300円以上安い計算になります。これを1ヶ月(30日)で比べると、以下のようになります。
・自宅入浴:約174円×30日=約5220円
・銭湯通い:550円×30日=1万6500円
月額では、1万1000円以上の差が生じる可能性があります。
節約目的なら「毎日銭湯」は割高になりやすい
今回の条件で見る限り、銭湯通いは「水道光熱費を節約する」という目的には合致しにくい結果です。特に毎日通う場合、入浴料が固定費として積み重なるため、自宅で入浴するよりも支出が増えやすくなります。
もっとも、銭湯には広い浴槽や、掃除の手間がないといった付加価値があります。そのため、コストだけでなく、快適さや娯楽性を重視して選んでいるのであれば、一概に無駄とは言い切れません。
まとめ
一人暮らしで毎日入浴する場合、今回の条件では、自宅で風呂に入ると1回あたり約174円、月5220円程度に収まる一方、銭湯通いでは月1万6000円台になる試算となりました。節約を目的とするのであれば、自宅入浴のほうが費用面では有利になりやすいと考えられます。
一方で、入浴の満足度や生活スタイルは人それぞれです。水道光熱費の数字だけで判断せず、支出全体や生活の優先順位を踏まえて、無理のない形を選ぶことが現実的といえるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
