更新日: 2021.11.21 年収
みんなの貯蓄額はどれくらい? 年収ごとに調査してみました!
金融広報中央委員会の調査によると、貯蓄額の平均は単身世帯が276万円、二人以上世帯が678万円です。周囲の貯蓄額を知ることは刺激になり、資金計画を見直す良い機会になります。
ここでは、単身世帯・二人以上世帯や年収別の貯蓄額について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
貯蓄額平均
金融広報中央委員会「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯の金融資産保有額は653万円で貯蓄額は276万円、二人以上世帯の金融資産保有額は1436万円で貯蓄額は678万円です。単身世帯と二人以上世帯では、金融資産保有額と貯蓄額どちらも倍以上の差があります。
ここでは、それぞれの金融資産保有額と貯蓄額について見ていきましょう。
単身世帯は平均276万円
同調査でわかった単身世帯の金融資産保有額平均は653万円で、貯蓄額(預貯金)は276万円です。貯蓄額のうち、定期性預貯金は130万円になります。
単身世帯の金融資産保有額平均の内訳は図表1のとおりです。
【図表1】
資産 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
預貯金 | 276万円 | 42.27% |
(うち定期性預貯金) | 130万円 | – |
金銭信託 | 4万円 | 0.61% |
生命保険 | 55万円 | 8.42% |
損害保険 | 6万円 | 0.92% |
個人年金保険 | 51万円 | 7.81% |
債券 | 37万円 | 5.67% |
株式 | 135万円 | 20.67% |
投資信託 | 68万円 | 10.41% |
財形貯蓄 | 9万円 | 1.38% |
その他金融商品 | 12万円 | 1.84% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
金融資産保有額に対して、預貯金が約4割、株式と債券で約3割を占めます。生命保険などの割合はそれほど高くありません。
二人以上世帯は平均678万円
同調査の二人以上世帯の結果についても見てみましょう。二人以上世帯の金融資産保有額平均は1436万円で、貯蓄額(預貯金)は678万円でした。貯蓄額のうち、定期性預貯金は435万円になります。
二人以上世帯の金融資産保有額平均の内訳は図表2のとおりです。
【図表2】
資産 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
預貯金 | 678万円 | 47.21% |
(うち定期性預貯金) | 435万円 | – |
金銭信託 | 6万円 | 0.42% |
生命保険 | 280万円 | 19.50% |
損害保険 | 41万円 | 2.86% |
個人年金保険 | 94万円 | 6.55% |
債券 | 39万円 | 2.72% |
株式 | 152万円 | 10.58% |
投資信託 | 96万円 | 6.69% |
財形貯蓄 | 41万円 | 2.86% |
その他金融商品 | 8万円 | 0.58% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
単身世帯より預貯金の割合は多いですが、株式や投資信託の割合は低くなっています。代わりに生命保険の割合が2割近くあります。
単身世帯の年収別貯蓄額
単身世帯の年収別貯蓄額(預貯金額)は、図表3のとおりです。
【図表3】
年収 | 貯蓄額 |
---|---|
収入なし | 154万円 |
300万円未満 | 206万円 |
300〜500万円未満 | 313万円 |
500〜750万円未満 | 536万円 |
750〜1000万円未満 | 757万円 |
1000〜1200万円未満 | 800万円 |
1200万円以上 | 1383万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
年収が高くなるほど貯蓄額は増える傾向にあります。年収1200万円以上になると、貯蓄額も1000万円を超えています。
二人以上世帯の年収別貯蓄額
二人以上世帯の年収別貯蓄額は、図表4のとおりです。
【図表4】
年収 | 貯蓄額 |
---|---|
収入なし | 475万円 |
300万円未満 | 478万円 |
300〜500万円未満 | 548万円 |
500〜750万円未満 | 649万円 |
750〜1000万円未満 | 906万円 |
1000〜1200万円未満 | 983万円 |
1200万円以上 | 1792万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
単身世帯より貯蓄額が多く、年収が高くなるほど貯蓄額が増えています。年収1200万円以上の世帯の貯蓄額は、年収1000〜1200万円未満の貯蓄額の2倍近くあります。
年収や貯蓄額を増やす方法を考えよう
貯蓄額の平均は単身世帯が276万円、二人以上世帯が678万円、どちらも年収が高い世帯ほど貯蓄額は多いです。他の人の貯蓄額を知ることは刺激になり、今後の資金計画を考える良い機会になります。
「節約して支出を減らす」「副業をして収入を増やす」「株の配当で年間収入を増やす」など、この機会に年収や貯蓄額を増やす方法について考えてみましょう。
【出典】
令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査 タブ6
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部