みんなの貯蓄額はどれくらい? 年収ごとに調査してみました!
配信日: 2021.11.21
金融広報中央委員会の調査によると、貯蓄額の平均は単身世帯が276万円、二人以上世帯が678万円です。周囲の貯蓄額を知ることは刺激になり、資金計画を見直す良い機会になります。
ここでは、単身世帯・二人以上世帯や年収別の貯蓄額について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯蓄額平均
金融広報中央委員会「令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査」によると、単身世帯の金融資産保有額は653万円で貯蓄額は276万円、二人以上世帯の金融資産保有額は1436万円で貯蓄額は678万円です。単身世帯と二人以上世帯では、金融資産保有額と貯蓄額どちらも倍以上の差があります。
ここでは、それぞれの金融資産保有額と貯蓄額について見ていきましょう。
単身世帯は平均276万円
同調査でわかった単身世帯の金融資産保有額平均は653万円で、貯蓄額(預貯金)は276万円です。貯蓄額のうち、定期性預貯金は130万円になります。
単身世帯の金融資産保有額平均の内訳は図表1のとおりです。
【図表1】
資産 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
預貯金 | 276万円 | 42.27% |
(うち定期性預貯金) | 130万円 | – |
金銭信託 | 4万円 | 0.61% |
生命保険 | 55万円 | 8.42% |
損害保険 | 6万円 | 0.92% |
個人年金保険 | 51万円 | 7.81% |
債券 | 37万円 | 5.67% |
株式 | 135万円 | 20.67% |
投資信託 | 68万円 | 10.41% |
財形貯蓄 | 9万円 | 1.38% |
その他金融商品 | 12万円 | 1.84% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
金融資産保有額に対して、預貯金が約4割、株式と債券で約3割を占めます。生命保険などの割合はそれほど高くありません。
二人以上世帯は平均678万円
同調査の二人以上世帯の結果についても見てみましょう。二人以上世帯の金融資産保有額平均は1436万円で、貯蓄額(預貯金)は678万円でした。貯蓄額のうち、定期性預貯金は435万円になります。
二人以上世帯の金融資産保有額平均の内訳は図表2のとおりです。
【図表2】
資産 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
預貯金 | 678万円 | 47.21% |
(うち定期性預貯金) | 435万円 | – |
金銭信託 | 6万円 | 0.42% |
生命保険 | 280万円 | 19.50% |
損害保険 | 41万円 | 2.86% |
個人年金保険 | 94万円 | 6.55% |
債券 | 39万円 | 2.72% |
株式 | 152万円 | 10.58% |
投資信託 | 96万円 | 6.69% |
財形貯蓄 | 41万円 | 2.86% |
その他金融商品 | 8万円 | 0.58% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
単身世帯より預貯金の割合は多いですが、株式や投資信託の割合は低くなっています。代わりに生命保険の割合が2割近くあります。
単身世帯の年収別貯蓄額
単身世帯の年収別貯蓄額(預貯金額)は、図表3のとおりです。
【図表3】
年収 | 貯蓄額 |
---|---|
収入なし | 154万円 |
300万円未満 | 206万円 |
300〜500万円未満 | 313万円 |
500〜750万円未満 | 536万円 |
750〜1000万円未満 | 757万円 |
1000〜1200万円未満 | 800万円 |
1200万円以上 | 1383万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
年収が高くなるほど貯蓄額は増える傾向にあります。年収1200万円以上になると、貯蓄額も1000万円を超えています。
二人以上世帯の年収別貯蓄額
二人以上世帯の年収別貯蓄額は、図表4のとおりです。
【図表4】
年収 | 貯蓄額 |
---|---|
収入なし | 475万円 |
300万円未満 | 478万円 |
300〜500万円未満 | 548万円 |
500〜750万円未満 | 649万円 |
750〜1000万円未満 | 906万円 |
1000〜1200万円未満 | 983万円 |
1200万円以上 | 1792万円 |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」「各種分類別データ」種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)より
単身世帯より貯蓄額が多く、年収が高くなるほど貯蓄額が増えています。年収1200万円以上の世帯の貯蓄額は、年収1000〜1200万円未満の貯蓄額の2倍近くあります。
年収や貯蓄額を増やす方法を考えよう
貯蓄額の平均は単身世帯が276万円、二人以上世帯が678万円、どちらも年収が高い世帯ほど貯蓄額は多いです。他の人の貯蓄額を知ることは刺激になり、今後の資金計画を考える良い機会になります。
「節約して支出を減らす」「副業をして収入を増やす」「株の配当で年間収入を増やす」など、この機会に年収や貯蓄額を増やす方法について考えてみましょう。
【出典】
令和2年(2020年)家計の金融行動に関する世論調査 タブ6
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部