更新日: 2024.05.22 年収
工場勤務の派遣社員30代の平均年収はどれくらい?
ここでは、工場などの製造業で勤務する30代派遣社員の平均年収を紹介するとともに、工場で派遣社員として働くメリットや、年収を上げる方法も解説します。働き方を模索中の30代の人や、工場の派遣の仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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工場勤務の派遣社員30代の平均年収は?
工場勤務の30代派遣社員の年収がどの程度なのか、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」の製造業に関するデータをもとに探ってみましょう。
調査によると、派遣社員など、製造業ではたらく正社員・正職員以外のうち、雇用期間の定めがある、いわゆる有期雇用契約の人の平均年収は、賞与などを含めておよそ304万円です。30代に限定すると、30代前半では約273万円、30代後半では約287万円となっています。
一方、雇用期間の定めがない無期雇用契約の場合は、製造業全体の平均年収約264万円、30代前半約258万円、30代後半約261万円です。
以上は派遣社員だけの統計を取った数字ではありませんが、派遣社員の平均もこれらに近い数字であると予想されます。
実際に求人サイトなどをみると、工場勤務の派遣社員の多くは、時給制で募集されています。時給は1200~1600円前後が主流です。1400円の時給で1日8時間×月20日、年間賞与10万円の条件で働いたとしましょう。年収は278万8000円となり、上で紹介した数字とほぼ同じです。
工場勤務の30代正社員の平均年収は、30代前半が約452万円、30代後半が約515万円なので、正社員と比べるとかなり低い平均年収といえます。
工場勤務の派遣社員のメリットは?
工場勤務の30代派遣社員は、同年代の正社員と比べて年収は決して高くありません。しかし、工場に派遣社員として勤務することには、次のようなメリットがあります。
●派遣元のサポートを受けられる
●短い期間だけお試しで勤務できる
派遣会社の多くは、就業先が決まったあとも派遣社員のサポートを継続的に行っています。工場の仕事がはじめての場合でもしっかりとサポートが受けられるため、安心して仕事に臨めます。就業先では相談しづらい仕事や職場に関する悩みや不安の相談もしやすいでしょう。
また、正社員として就職すると、職場に合わないからといって簡単には退職できません。しかし、派遣社員の働き方は、短期間で更新する有期雇用契約が主流です。契約期間が終われば更新をしない選択が可能なため、工場の仕事が自分に向いているかどうか、試してみることができます。
工場勤務の派遣社員が年収アップを目指す方法
工場に勤務する派遣社員の年収アップにつながる可能性があるのが、資格を取得する方法です。資格を持っていると従事できる仕事の幅が広がり、より高収入の業務に就ける可能性があります。場合によっては、技能手当などが支給されることもあるでしょう。
業種により必要とされる資格は異なるものの、工場勤務で役立つ主な資格には以下のようなものがあります。
●危険物取扱者
●有機溶剤作業主任者
●ガス溶接技能者
●玉掛け技能者
●クレーンやフォークリフトの操縦資格
また、派遣会社や派遣先との契約内容にもよりますが、勤務の実績を積むことで正社員登用を目指せる場合があります。正社員になることで、より高い給与が望めるだけでなく、安定して長く働けるでしょう。
派遣社員など工場勤務の正社員以外30代の年収は高くない
企業規模などにもよりますが、派遣社員などの非正規雇用の場合、工場勤務の30代の年収は高いとはいえません。しかし、派遣元のサポートを受けたり短期間で退職しやすかったりと、派遣社員として働くメリットもあります。
派遣社員として工場勤務をしながら年収アップを目標にする人は、積極的に資格を取る、仕事で成果を上げて正社員登用を目指すなど、向上心を持って取り組むとよいでしょう。
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【出典】
e-Stat 政府統計の総合窓口
令和2年賃金構造基本統計調査(E製造業)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部